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男女混成アイドルグループ『AAA』について。

AAA』は、2005年にデビューした8人組の男女混成アイドルグループ。メディアなどではパフォーマンスグループと紹介されることもある。所属レコード会社はエイベックス・エンタテインメントで、レーベルはavex trax。グループ名は、「Attack All Around」の頭文字をとったもので「すべてのことに挑戦する」という意味が込められている。

当初、3人組ユニットでデビューする予定だったAAAのメンバー

当初は、宇野実彩子、西島隆弘、末吉秀太の3人で結成され、プロデューサーに富樫明生を迎えてavex traxから2005年の夏に3人組の男女混成アイドルユニットとしてデビューする予定だった。しかし、男女の3人組では物足りないと判断され、大人数のパフォーマンスグループへ変更することにした。そこで同じくレッスンを積んでいた浦田直也、日高光啓、與真司郎、後藤友香里が加入。最終的にオーディション番組『歌スタ!!』の優勝者となった伊藤千晃が加わり、8人組でデビューが決まった。

8人組体制となったデビュー当時のAAA

■ジャニーズアイドルとの関係

同じレコードレーベルavexに所属しているV6とタッキー&翼

AAAは元々、男性メンバーだけでデビューするはずだったという噂がよく挙がるがこれは誤りである。AAAは、エイベックス・エンタテインメント取締役・原田淳の企画により誕生し、当初から宇野実彩子を中心としたグループにすることを計画していた。宇野実彩子本人も「エイベックス・オーディション2002」に合格したときから男女混合ユニットを組むことを想定しており、当時から異なる男性レッスン生とユニットを組んでレッスンをしていた。このような理由でAAAは男女混成グループで売り出すことになった。また、同じレコードレーベルであるavexにはジャニーズ事務所のV6やタッキー&翼なども所属しているため、レコード会社側としても新人アーティストを売り出す際にわざわざ男性アイドルグループを作って対抗させる必要はなく、無意味なライバル構図を形成する需要もなかったとされている。AAAがデビューした2000年代は既にジャニーズの対抗馬は他事務所の男性アイドルではなく、特撮番組やドラマに出演していた若手俳優、イケメン俳優に取って代わり、「歌って踊れるジャニーズのライバル枠が空白状態」となっていた時代なので同時期に活躍していた男性ダンス&ボーカルグループ(EXILE、w-inds.など)たちも何の問題もなく、活動が継続できていた。またAAAは、男性メンバーの人気が高い(女性よりも人数が多い)ため、男女混成グループでありながらも事実上、男性アイドルグループに近い側面を持っていると言える。

8人組で活動していた頃のAAAのメンバーたち

初期の頃は西島、宇野、浦田がメインボーカル、日高がラップ(楽曲によってはボーカル)、末吉、與は主にコーラス・ダンスという体制だったが、一部の楽曲は末吉、與にもソロパートがある。2012年以降の楽曲はメンバー全員にソロパートが与えられている。旧メンバーの伊藤千晃は2008年までコーラス・ダンス、後藤友香里は主にコーラス・ダンスを担当していた。全メンバーで歌唱およびダンスなどを行うことが一般的であるが、曲目によっては男性メンバー5人のみ、女性メンバー2人(3人)のみ、3人・4人に分かれてなどの場合がある。歌やダンスにとどまらず、各メンバーが映画・ドラマ・舞台・モデルなど幅広い活動を行う点も特徴的である。

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