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沖縄アクターズスクール初のヒップホップ系ボーイズユニット『DA PUMP』
『DA PUMP』は、1996年に沖縄アクターズスクールで結成され、1997年にライジングプロダクションからデビューした4人組の男性アイドルグループ。ヒップホップコンセプトのアイドルグループとして10代の女子中高生ファンが熱狂する要素と青少年が憧れるイケメンダンス歌手というイメージ戦略を掲げて売り出された。
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当初は、真田さんという作曲家がDA PUMPのプロデュースを引き受けたが、提供された楽曲がグループのイメージに合わなかったため、プロデューサーを変更することになり、ライジングプロダクションの社長である平 哲夫の判断によって同じavexレーベルだったm.c.A・Tこと富樫明生が音楽プロデュースを担当することになった。「DA PUMP」というグループ名は、デビュー前にavexのプレゼンでメンバー4人がデビュー曲の候補だった「Feelin’ Good -It’s PARADISE-」のパフォーマンスを踊った様子を見てエイベックスの松浦勝人が「飛んでいるような、飛び跳ねているような振り付けだからJUMPだっ!」という意味でTHE JUMP=DA PUMPと名付けたという。
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DA PUMPがデビューした当時は、ジャニーズ事務所所属のSMAPが爆発的人気を得ていた時期だった。そのため、ライジングプロダクションはジャニーズ事務所のアイドル以外で唯一、SMAPに対抗できるダンス&ボーカルユニットであり、「SMAPの対抗馬」として歌手活動に留まらずバラエティやドラマ、映画、CM、ラジオなど多方面で活躍させた。また平 哲夫氏はジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川に「ジャニーズさんの活躍の邪魔にならないよう、同じ番組には出演しません(テレビ朝日 / ミュージックステーション)。」と約束を交わしており、ジャニーズ = アイドル、DA PUMP = ダンス&ボーカルユニットという位置づけ(表現)をすることで差別化を図り、競合を避ける形で活動した。