ジャニーズ事務所からデビューしたアイドルデュオ『Kinki Kids』について
『Kinki Kids』は、1997年にジャニーズ事務所(STARTO ENTERTAINMENT)からデビューした男性アイドルデュオである。ジャニーズ事務所としては1975年デビューのリトルギャング以来、2組目のアイドルデュオとなる。グループ名は、メンバー2人とも近畿地方出身だったことに由来する。正式なグループ名が決まる前までは「ジャニーズ関西組」・「堂本ブラザーズ」・「W堂本」など様々な呼び名が使われていた。デビュー前から大きな人気を集め、ソロ・ドラマ・バラエティー・司会等としての活動も幅広くSMAPと共に1990年代後半の男性アイドル(ジャニーズ)人気を牽引した。
当初、ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川は堂本光一、堂本 剛の他にも近畿地方出身のメンバーを集めて5人組のアイドルグループを売り出す予定だったが、結果的に2人組になったという。また井ノ原快彦と長瀬智也を加えて4人で「ジパング」というグループを組むという噂もあったが、その話も没になった。1992年12月31日放送の『第43回NHK紅白歌合戦』で堂本光一と堂本 剛がSMAPのバックとして出演した際、「KANZAI BOYA」という名前で紹介された。そして、中居正広司会の『キスした?SMAP』第1回放送にて正式に「KinKi Kids」というグループ名が発表された。
デビュー前には笠置シヅ子の曲、関西弁の歌、ユーロビートのカバー、事務所の先輩である少年隊やシブガキ隊の曲、イロモノやコミックソング的な楽曲を披露するなどして活動しており、路線が定まっていなかった。また1994年12月31日に日本武道館でファーストコンサートを行い、 1996年10月には一気に5本(剛は単独の冠番組を含め、光一は主演ドラマ含めると共に6本)も新レギュラー番組がスタート。1996年の『第47回NHK紅白歌合戦』では、事務所の先輩である近藤真彦のステージに応援ゲストとして登場するなどデビュー前から注目を集めた。そしてデビューの時に正統派の歌謡曲路線にシフトし、1997年7月にシングル『硝子の少年』、アルバム『A album』の同時発売でCDデビューし、共にオリコン初登場第1位を獲得、ミリオンセラーを達成した。テレビ番組『LOVE LOVEあいしてる』では、吉田拓郎や坂崎幸之助(THE ALFEE)の指導でギター演奏に取り組み、また、多くのミュージシャンとの親交を深めるなどその後の自身の音楽活動に大きな影響を与え、シングル『好きになってく 愛してく』では日本のアイドルグループとしては初めて自らの作詞・作曲による楽曲でのオリコンランキング1位を獲得するなどの成長ぶりを見せた。