DA PUMPとМステ
1997年にデビューした男性アイドルグループ・DA PUMPであるが、彼らはテレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』への出演できないとの噂が広まっていた…が実際はそんな事実はなく、デビュー当初からミュージックステーションに限らず各局の音楽番組にも新曲を出すたび毎回のように出演していました。またライジングプロダクションはアップフロントプロモーション、オフィス北野、ジャニーズ事務所といった芸能事務所と友好関係でした。DA PUMP結成当時、ライジングプロは『所属タレントをアーティスト的なイメージで売り出したいのでジャニーズさんが出ている番組には出演しません』としていました。しかし、デビュー曲がいきなり20万枚を売り上げ、続いて2枚目のシングル『Love Is The Final Liberty』もデビュー曲を上回るスマッシュヒットを記録。本来、事務所の方針で出演する予定のなかったミュージックステーションからオファーが来て出演することが出来た。
もともとミュージックステーションにはジャニーズ事務所の男性アイドルたちが多く出演しているが、ジャニーズ以外の男性アイドル(またはダンスグループ)としては、チェッカーズ、CHA-CHA、C-C-B、一世風靡セピア、ZOO、DEER(ZOOの弟分)、L.L Brothersなどが出演していた事例がある。DA PUMPは1997年8月1日に初出場。この際に彼らの所属事務所であるライジングプロダクションと友好関係だったアップフロントプロモーション所属の森高千里、ジャニーズ事務所所属の長瀬智也と共演している。初登場にも関わらずメンバー1人1人の自己紹介やトークの時間まで取ってもらってかなりの高待遇を受けた。2回目の出演は1997年11月14日。この際はメンバーのKENが欠席したため、3人での出演だったが、パフォーマンスの披露だけでなく、ちゃんとメンバーとのトークの時間も設けられていた。
ミュージックステーションの出演と平行してDA PUMPは『NHK紅白歌合戦』に出場することを目標に掲げた。これは彼らが沖縄アクターズスクールに在籍していた頃からの目標であり、同スクールのインストラクターを努めていた牧野アンナも沖縄アクターズスクールの卒業生(安室奈美恵やSPEEDなど)はみんな紅白に出てほしいと語ったことがある。ライジングプロもМステと紅白の視聴率を把握し、紅白に出場した方が有利だと判断した。結果、1998年~2002年まで5年連続で出場している。そのため、ミュージックステーションには2回目の出演以降はしばらく出演がなかったが、番組内で放送されるシングルランキングやアルバムランキングではよく紹介されていた。そして2018年には21年ぶりにМステに出演し、以降も出演する機会が増えている。