1980年代に活躍した女性コーラスグループ「ソウルシスターズ」について。
ソウルシスターズは、1985年にバン・シル、パク・ジンスク、ヤン・ジョンヒの女性3人によって結成された歌手グループ。1986年にデビューし、タイトル曲「初めての車」がヒットした。165cm以上の大きな身長、肉感的な体と律動を披露。若い層よりも中高年層に人気を得た。当時、韓国内では珍しくグループで活躍したガールズグループだが、アイドルではない。彼女たちの場合は歌手と見るのが正確である。
リーダーだったバン・シルは、1982年に米8軍部隊で活動を始め、ソウルシスターズ結成前は「バン・シルと二人の女」、「グラマーガールズ」といった様々なグループで活動していた。1集のタイトル曲「初めての車」はトロット風のエキサイティングなリズムと涼しい歌唱力が際立って多くの人々に愛された。
歌手としては珍しく水着の写真を撮影したこともあった。1集で人気を獲得した後、1987年に発表した2集の「船高洞」、1988年に発表した3集「青春列車」などの楽曲も好評を得て若い世代にも知られるようになった。1989年、メンバーだったパク・ジンスク、ヤン・ジョンヒが結婚のためにグループを脱退することになったため、ソウルシスターズは解散した。
韓国のガールズグループの系譜を代表する歌手として挙げられるグループである。しかし、グループの性格、方向性、音楽面などにおいて現在のK-POPアイドルとはあまり関係がないため、ガールズグループの先駆け的存在と評価する方が一般的である。現在で例えれば、外見より歌唱力を優先してデビューしたYGエンターテインメント所属の女性ボーカルグループ「Big Mama(ビッグママ)」のようなタイプの女性グループに近い。