DA PUMP NHK紅白歌合戦5年連続出場の視聴率
1990年代後半~2000年代初頭にかけて人気を博した男性アイドルグループ・DA PUMP。1996年に「SPEEDの男性版」・「MAXの男性版」として4人の少年たちによって結成され、初期メンバーは安室奈美恵やSPEEDを輩出した沖縄アクターズスクール出身。そんな彼らは1998年から2002年にかけて「NHK紅白歌合戦」に5年連続で出場し、高視聴率を獲得していたのです。
ちなみにデビューから2ヶ月後にテレビ朝日の「ミュージックステーション」に初登場した際の視聴率は17%を記録。当時、メンバー4人の年齢は17歳~18歳、平均年齢は17.5歳だった。またこの回ではジャニーズ事務所所属のTOKIOのメンバーである長瀬智也と共演している。
ミュージックステーションでは新人アイドルとして初出演だったにも関わらず、メンバー1人1人の自己紹介やトークの時間も長く設けられ、他の歌番組やバラエティ番組なども同様にテレビ出演に関してはかなりの高待遇を受けた。
※DA PUMP NHK紅白歌合戦 パフォーマンス時の視聴率
(1998年~2002年度)
●第49回 NHK紅白歌合戦 - 初出場
平均視聴率:43%
紅組の対戦相手がSPEEDだったため、同じ沖縄の4人組で対抗するといった形で白組のトップバッターを務め、「Rhapsody in Blue」を披露した。
●第50回 NHK紅白歌合戦 - 2度目の出場
平均視聴率:44%
第50回 NHK紅白歌合戦、2度目の出場。前年と同様に白組のトップバッターを務め、「We can't stop the music」を披露した。パフォーマンス時の視聴率は44%を記録し、4人時代のDA PUMPの紅白出場の中では最も高い視聴率を獲得した。
●第51回 NHK紅白歌合戦 - 3度目の出場
平均視聴率:36.7%
2000年、DA PUMP 3回目の紅白出場。このときはトップバッターではなく、白組の3番目のアーティストとして出演、赤い衣装で代表曲「if…」を披露した。
●第52回 NHK紅白歌合戦 - 4回目の出場
平均視聴率:36.7%
紅白4回目の出場、対戦相手は同じ4人組の女性アイドルグループ・ZONE。第1部で白組の2番目に出演し、「CORAZON」を披露した。歌唱時の視聴率は36%記録。
●第53回 NHK紅白歌合戦 - 5度目の出場
平均視聴率:40.2%
2002年度 第53回NHK紅白歌合戦に5回目の出場。第1部 白組の8番目に出演し、「RAIN OF PAIN」を披露。歌唱中にプライベートでも仲が良く交流があった和田アキ子が応援に参加していた。4人時代のDA PUMPとしてはこれが最後の紅白出場である。
※まとめ
1990年代後半、ライジングプロダクションはDA PUMPをデビューさせるとき、「一番高い視聴率が取れるのはどの番組なのか」、「視聴率が高い番組にDA PUMPを出演させれば売れる」と判断しました。
その中でライジングプロは、フジテレビの「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」とNHKの「紅白歌合戦」を選んだ。この2つの番組は、"ミュージックステーション"や"うたばん"よりも視聴率が高く、人気があり、新人アーティストを売り出すチャンスとして積極的にDA PUMPを出演させた。90年代のミュージックステーションの視聴率は15%前後だったのに対し、NHK紅白歌合戦の視聴率は40~50%、ライジングプロダクションは紅白へ所属しているアーティストを出した方が確実に視聴率取れると判断していたのです。結果、DA PUMPが紅白出場した際にはMステよりも高い視聴率を獲得している。
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