YGエンターテイメント初のボーイズグループ『KEEP SIX』について。
『KEEP SIX』は、1996年にデビューした韓国の男性アイドルグループである。ソテジワアイドゥルのメンバーだったヤン・ヒョンソクがプロデュースしたYGエンターテインメント第1号歌手。グループ名は「リボルバーに入る弾丸が6発」であることからインスピレーションを得て名付けられた。ヤン・ヒョンソクがソテジワアイドゥル出身ということで同じ3人組で結成された。
1996年に1集アルバム「SIX IN THE CHAMBAH」でデビュー。タイトル曲「私を許して」は、曲の出だしがEarth, Wind & Fireの「September」に似ており、今聴いても良い歌である。後続曲は「どうやって」という曲で活動した。当時、ソ・テジと子供たちが解散した後も彼らの名前が大衆文化に与える影響は非常に大きかったため、そのメンバーの1人だったヤン・ヒョンソクが作ったグループという理由だけで多くの関心を受けたが残念ながら脚光を浴びることが出来なかった。
KEEP SIXがデビューした1996年はYoung Turks ClubやH.O.Tが大ブレイクした時期であり、さらにGoofy、R.ef、COOLといった同じ3人組のアイドルグループも多く活躍していたこともあり、埋もれた存在となってしまった。結果、アルバムを1枚発表した後、グループは解散した。YGエンターテイメントの初グループだったにも関わらず黒歴史の扱いを受けてしまったが、このときの商業的な失敗が後にデビューするJINUSEANや1TYMなどの成功に繋がったと言える。解散後もKEEP SIXのことを覚えている人たちは「楽曲だけは良かったと思う」という意見が挙がった。