2000年代のお色気番組「夜美女」

「夜美女」は、2003年～2007年まで、毎週土曜深夜にサンテレビをはじめとする独立UHF放送局で放送されていたバラエティ番組である。
この番組は同じ枠で放送されていた「おとなのえほん」や「のりノリ天国」などとは異なり、女性タレントを司会に据えたり、コーナーの内容を女性向けに設けたりして「女性向けのお色気番組」として製作された。

司会者：岡元あつこ・岡本夏生・矢部美穂 / スタジオトークの場面 

番組の内容は主に、前半は女性司会者3人による「スタジオトーク」やAV女優が官能小説または成人向け漫画を読む「官能吐息」のコーナー、後半はAV男優の加藤鷹が1人のワープエンジェルを1ヶ月かけて変身させる「鷹の穴」・女性カメラマンのetoがAV女優のヌードを撮影する「Best Shot」・買取りまっくす・スペースMAXの「おすすめAV紹介」のコーナーで構成されている。

コーナーの一部シーン 

お色気番組が減少していた2000年代の地上波としては珍しく「アダルトビデオの紹介」や「ヌードの露出」など過激な内容が放送されていた。このような番組が放送できたのは外部制作であったことが理由として挙げられる。
¨外部の会社が制作していたものを放送していた¨ため、番組内容をチェックすることが出来ずにそのまんま公共の電波で放送されてしまったのです。
とはいえ、放送当時はアダルトビデオ(DVD)はもちろん、インターネットも普及していた時代であり、「地上波のお色気番組」・「テレビで女性のヌードを視聴する」という習慣は一般的にも薄れていたので、このような番組は既に時代遅れだったとも言える。芸能界ではBILLIE IDLE®やBiSの一員として活動したファーストサマーウイカがこの番組のファンだったことが知られている。