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日々是神経診察 -Marcus Gunn瞳孔-

視神経求心路の障害を示唆

健側眼に光を数秒当てた後に観側眼に光を当てることを交互に繰り返す(swinging-flashlight test)と、患側眼に光を当てた際、わずかに収縮した後に散瞳が起こる。

元々対光反射は、直接対抗反射(direct light reflex; DLR)に比べて間接対光反射(indirect light reflex; IDLR)の縮瞳が弱いらしい。

そこで、この原理を理解するには次の例がわかりやすい(個人的に)。DLRを100%、IDLRが90%を正常の縮瞳と仮定し、患側の視神経の機能が70%まで低下したとする。健側眼に光を入れると90%ので患側の瞳孔は収縮(IDLR)するが、患側眼に光を入れると患側の瞳孔は70%の力でしか収縮(DLR)できず、健側から患側に光の入力を移した際に瞳孔が散大する(90%で縮瞳できていたのが70%の縮瞳しかしないため、見た目は散瞳する)。

この障害は相対的求心性瞳孔障害(relative afferent pupillary defect; RAPD)と呼ばれ、散瞳する病側瞳孔をMarcus Gunn瞳孔と呼ぶ。

ちなみに、Marcus Gunnのお師匠さんはArgyll-Robertsonらしいです。

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