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保育士を辞めさせない!新卒の意識が変わった研修【研修事例紹介】

今回は新卒研修事例のご紹介です。
過去の教訓から「新卒の人たちが辞めずに続けられるような教育をしたい」と、ご依頼いただきました。

「自ら考え、答えを出し、行動に移す」

それを徹底した研修と、実施する企業側の本気度。
確かな手応えを感じた研修となりました!

(聞き手:WeNeed佐々木)

研修事例:株式会社LaLaLand様
「新入社員研修」
(入社前〜入社後フォローアップ)
お話を伺った方:長峯 様
株式会社LaLaLand  保育事業部 部長


B型おとめ座です!という
笑顔の素敵な長峯さん




-まず、当社に新卒研修を打診しようと思った理由を教えてください。


当社は横浜市を中心に保育園を複数運営しております。2024年4月に、初めて8名の新卒の受け入れをすることになりました

それまでも新卒の受け入れはしたことがありました。ただ時期的にも保育業界は2、3月が忙しく、社内でのリソースの確保が難しく、仮にやるとしても、片手間のような形はよくないなと思ったんです。そこで、自分たちでやるより外部のプロにお願いしたいと思いました。
私が前職も保育業界にいて、WeNeedの佐々木さんのことは以前から知っていました。もともと人事担当として保育業界で数千名の保育スタッフ採用に携わり、新入社員の受け入れもやってきた方なので、きっとノウハウがあるだろうと思ったんです。

-新卒研修を外部にはじめてお願いすることに対して、社内での反応はどうでしたか?


社内では「自分達でやれるんじゃないか」という声もありました。でも、実際にやったことがある人はいない。佐々木さんは人事として新卒を何千人もみてきているし、当然過去に失敗もしていると思うんです。そういう当事者としてみてきたものとして、今の時期の新卒に何が必要か、より正解に近い答えを持っていると思いました。私としては実施したかったので、社内の同意を取り付けました。

結果的にお願いして本当によかったです。


-具体的に、研修にのぞむことはなんでしたか?

基本的な礼儀やマナーや、新卒がつまづきやすいポイントについて話をしてほしいと言いました。ただ世の中を知らないだけで、現場に入った時に、不要なコミュニケーションミスが起きてほしくないと思っていたんです。実際過去に心折れてしまった新卒も見てきたので、防げるものは防ぎたいという思いでした。


-実際の研修内容はいかがでしたか?

いくつか印象的だったことがあります。
まず、講師だったWeNeedの松尾さんの「問い」が非常に良かったです。
事前に見せていただいた資料だけ見ると、内容としてははスタンダードなものなのだろうと思いました。ただ、その進め方が想像よりずっと丁寧で、「なぜ」を何度も考えさせる研修だった印象です。

例えば「なぜ保育士を選ぶのか」「なぜララランドなのか」ということを改めて考えさせたり、当社の理念も「これはどういう意味なのか」を深く考えさせたり。「なぜ」と問われることで新卒も改めて「なんでだろう」と考える。一方通行の講義形式とは全く違いましたね。


-この辺りは事前に新卒本人や受け入れる園に対してヒアリングした効果がありましたね。


そうですね。事前に「言葉にすることが苦手だ」という新卒が多かったので、考えて言葉にするということを繰り返しトレーニングする内容にしていただいたのだなと感じました。
あと松尾さんと佐々木さんの新卒との距離感も良かったですね。友達感覚とまでではないけれども、すごく親しみやすい雰囲気を作ってくださり、楽しんで学んでいる印象でした。

一方で、締めるところは締める。生の出来事としてその場で起きたことを、すぐに講義に反映してくださりました。昼食時にちょっとした事件がありまして。

-あ、ピザ事件ですね(笑)

そうです(笑)初日、お昼にみんなでピザを食べたんです。その際、終わった後の食事の片付けを私だけでやっていたんですね。

お昼休み中だったので、私が佐々木さんに「なにか気になることはありますか?」とたずねたときに「部長である長峯さんだけが片付けをしているのが気になる」とおっしゃって。私はあまり気にせずに片付けてたんですけど(笑)

佐々木さんが松尾さんにそれを伝え、そのこともすぐに講義で取り上げてくださった。「みんな、今何があったか気づいてる?」って。長峯さんが一人で片付けてるけど、それでいいんだっけ?って。



多分、園でもありえることだと思うんです。何かを先輩が作業したり片付けているのに、新卒が何もせずに座っていると「あの子、気が利かないね」と言われることにもなりかねない。それって人任せであるということだと思うんです。行動に現れないと、せっかく意欲があるのに誤解されてしまうことだってあるし、それはもったいないことです。
研修の冒頭で「今日この場を自分が主体的に作ろう」ということを最初に言っていただいていたので、そのことに繋いでいただいた。

その後、彼女たちの研修に臨む姿勢も変わったと思っています。自発的に動く姿勢になったし、研修の3日間のうちに行動に動かせていて良かった。
まさに、私達とWeNeedさんとのチームプレイでしたね。


-実際に研修を終えて園に戻った評判はどうでしたか?

非常に評判が良いです!「今年の新卒はとてもいい!」と言ってもらって、どこの園からも好評で私たちも驚いています。挨拶が気持ち良い、気が利く、礼儀が良いということも言われます。技術的なものはこれから育てていけばいいと、園長はみんな思っていてくれている。心に響くコミュニケーションができているということが、一番の成果だと思います。
既存職員にもやってほしいという声もあるくらいです!

-嬉しいです!研修の学びを本人たちが生かしているということですかね。

自分で考えて、行動に移すトレーニングになりましたね。

例えば研修前は「髪の毛の色を染めているんですけど大丈夫ですか?」と聞いてきた。私に判断を仰ぐ形になっていたんですね。

新卒研修の時も、金髪やピンク色の髪に近い子も何人かいたんですが、特にそこに対して何か指導することはしませんでした。当社は髪型なども自由にしているので、実際に職員の髪型も様々です。

ただ、研修の中で「身だしなみ」に触れていただいて「清潔感があるか」「見た目から信頼をされる状態になっているか」ということをみんなで考えたんです。自由には責任も伴う。髪型が自由に見える先輩達は、保育士としての責任もしっかり果たし、信頼を得ているからこそなのではないか?これから仕事を始める自分が、同僚や保護者の方に信頼をしてもらえる姿ってどんなものだろう?と。

そこに対しての答えは、彼女達に預けたんですよね。「これはいい、これはダメ」ということを極力言いたくなかった。
結果的に彼女達は、園にいく初日の前に全員が髪を染めたり綺麗にしてきました。「新卒として現場に入るにあたって信頼される姿とは」ということを自ら考えてそういう結論を出して、行動に移してきた。それは私にとってはとても嬉しかったです。


-そういうマインドになる上で、当日の研修以外で実施したことでよかったことはありますか?


今回は特別に、研修前に新卒との1on1と、各園長との受け入れMTGもやっていただいたんです。おかげで、園長の受け入れの意識も高まったことと、研修に臨む新卒の心の準備ができた。WeNeedさんとのチームプレイによる事前の準備も良かったと思いますね。


-ありがとうございます!最後に、今回の研修を一言で言い表すとどんな言葉になりますか?

「気づきの力を養う研修」でした。
WeNeedさんは、新卒が「自ら考えて答えを出す」ことを徹底してサポートされていたように思います。
だから新卒たちも、答えをもらうのではなく、自分で答えを出してみる、ということをやることができた。そして考えたものを行動に移して、答え合わせをする。
そこに対しての反応をもらうことで、自信がついたり、成長できるのだと思うんです。
WeNeedさんには年3回のフォローアップ研修も依頼しています。継続した学びをすることで、彼女達を大切に育てていきます。


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