【世界一うるさい教室を作ってやる】
うるさい教室ってダメな教師が担任の学級なのか?
言うことを聞かない子どもばかりの学級は崩壊しているのか?
私はむしろ世界一うるさい教室を作ってやりたい。
誰にも止められない学級を作ってやりたい。
「先生鉛筆とってー」
「ねえ鉛筆とって」
「ねーーーーーーーぇ!え!ん!ぴ!つ!」
子どものお願いを無視するとこうなる。
これをみんなにやられるとたまったもんじゃないから1回目の「鉛筆とって」で
すぐにとってあげれば誰も騒ぐことなく一件落着だ。
大人は自分のために子どもへの対応を決定していると思う。
わからない宿題にイライラして暴れている子がいて、
机をガンガン叩いて大きな音を出している。
ずっとやられるとたまったもんじゃないから
すぐにわかりやすく教えてあげればこちらもイライラしなくて済む。
大人は自分のために子どもへの対応を決定していると思う。
給食をお代わりしすぎていつまでも食べ終わらず
昼休みまで食べる子どもがたくさん出てきてしまったので
「おかわりは一回まで」とルールを決めた。
これで時間通りの昼休みが迎えられる。
これも結局は大人のための対応なのではないだろうか。
鉛筆をとってあげたことで、
なんでも頼んでやってもらおうとする受け身で指示待ちの子どもが育った。
宿題を自分でやらなくてもそのうち誰かが
手伝ってくれるからいいやと
楽をする子どもが育った。
どのくらいお代わりをしても食べ終われるのか考える機会を「ルール」に奪われ、何も考えずに給食を食べるだけの子どもが育った。
クラスをまとめるために、
先生がうまく先回りして、道を整備し、
不備が現れたら早急に手をうつ。
クラスがまとまっていて、落ち着いて、
先生の話を聞いてそれ通りに行動してくれれば一安心。
静かな教室は
大人が干渉しすぎている証拠なのではないかと思う。
ルールで縛りつけすぎている証拠なのではないかと思う。
子どもに自分たちの意見で行動する場を与えていない証拠なのではないかと思う。
世界一うるさい教室って、
実は世界一子どもが成長している
教室なのではないかと思ったら
ワクワクしてきた。
世界一うるさい教室を作ってやる。