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【ハウルの動く城:ソフィ】

14歳の頃から大切にしている手紙を思い出す出来事があったので
この記事を書いています。

中学校のとき、担任の先生からもらった手紙。

私が生活ノート(毎日日記を書いて提出する連絡ノート)にひとつ相談事をした時に、返ってきたお手紙。

内容は、友達について。

どんなふうに相談したのかは忘れちゃったけど、
「最近はひとりぼっちで友達がいないように感じることが多い」
というような内容を相談したんだったと思います。

実際の私は、学級委員長をやっていて、みんなと毎日たくさんお話しもしてたし、たくさん笑いあって、たくさん遊んで、ひとりになる時間は無いくらいの、そんな生徒でした。

友達や先生からの信頼もあったし、役割や立ち位置もあった。

だから、この相談は表面的な相談ではなくて
心理的にひとりぼっちを感じての相談だったと思います。

みんなが特定の友達を作っていつも一緒にいる中で、そんな決まった友達がいなかったからなのかもしれません。そして、みんな必死になって友達とくっついて行動していた。

移動教室、休み時間、登下校。

そんな状況でもらった手紙に書かれていた先生の言葉を今でもずっと大切にしています。

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前にも「友達が少ない、いない」といったようなことを
どこかで書いていたような気がするけれど、
周囲から見ると意外な感じがするだろうなぁ。
きっと、くるものは拒まず、されど自分から近づいていく
積極的なタイプじゃないんだろうね薫ちゃんは。
クラスで困っている人がいると、
必ずそばにいて助けてくれているイメージがあるけどな。
なので自然と今弱っている人たちがそばに寄りたくなってしまうような、、
でも、みんないつも弱いわけではないので、
そういった時には孤立感を感じるのかもしれないね。
普段はソフト部のメンバーと一緒にいる姿をよく見かけるので、
もう少し(自分から)交友を広げてみようとする努力?もあってもいいのかな。
薫ちゃんがいてくれて助けられた助かったことのある人は多いと思うよ。
深刻であってもなくても、たまには愚痴ってください。
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この先生の言葉が、なぜか自分にしっくりきて、すごく大切にしていました。

中学校の時は、不登校だったりいじめられていたり孤立していたり、そんな子たちと仲良くしていました。誰かに褒めてもらいたかったとかでは全くなくて、
私はそんな子達が好きだったんです。

痛みを知っていて、考えが深いところまで及んでいて、自分に謙虚で、誰よりも優しさを持っているから。

私はそんな子達と仲良くしてる時が一番好きだったんだと思います。

そして、絶対に心を打ち解けられる自信がなぜかありました。

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卒業式を目前に塞ぎ込んでしまった子がいました。
どうしても話がしたくて、一緒に卒業式に出たくて、
学年室の中でその子の隣にずっとただ座っていました。
目も合わせてくれなければ、顔も見てくれなかったけど、
それでも何かできると思って、最後まで一緒にいました。

卒業3日前の3時間目かなんかに、クラスでは卒業アルバムが配布されていて、
隣の教室からはみんなの楽しそうな声が聞こえてきました。
でも、私はそれに参加せずにその子の隣に座っていました。
そこに、隣のクラスの先生が入ってきて、「何やってんだ、、?」って
私に聞いてきた。
「いや、〇〇ちゃんが、、、」って答えたら
「みんなはアルバムを見てるのに??それはおかしくないか?本当にお前の仕事なのか?」って憤ったように言ってきました。
それはおかしいだろ!って私のクラスの方に早足で歩いて行って、
ちょっとこればかりは担任の先生に言うわ!って向かっていったのを
泣きながら止めた記憶があります。
「いいんです。自分がそうしたくてそうしてるので、先生は悪くないんです。」
って。
自分でも泣いていることにびっくりしました。
卒業間近のみんなとの思い出を作れていない、ことに気付かされてなんか悲しくなってしまったんだと思います。でもそれ以上に大切だと感じていたんだと思います。
廊下に飛び出した先生を止めた後、すぐに学年室に戻って、その子に泣いて訴えた記憶もあります。
何を言ったのかは忘れてしまったけど、今までじっと横に座ってただけだったのに急に泣きながら何かを訴え出したから、本人もびっくりしていました。
とにかく、一緒に卒業式に出たかったんだと思います。

卒業式当日、前日までクラスに入れなかったその子が卒業式に出席し、
クラスにも入ってくることができました。
合唱コンクールの歌を最後にみんなで声を合わせて歌い、
その子はみんなの前で指揮者まですることができました。
その子の表情を見て、涙が溢れてきたのを鮮明に覚えています。

「よかったな。」って思えた瞬間でした。

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長くなってしまいましたが、私はこんな生徒でした。
孤独を感じることも多く、大学生になった今でも孤独を感じる瞬間はすごく多いです。みんなが何とも思わない1人の瞬間にすごく敏感すぎるのかもしれません。
でも、1人でみんなが楽しそうな様子を静かに見ているのも結構好きなのです。

私のそんな様子を『ハウルの動く城』のソフィに重ねてくれた方が私にそう伝えてくれました。

誰とも壁をつくらないソフィーがおばあちゃんや犬までもを
城に連れてきてしまうことにハウルがやれやれと少し嬉しそうに、
「あーあ……ソフィーがみんな連れてきちゃったなあ。」
っていう場面があるんです。

「くるものを拒まない」私の姿がソフィーに重なったんだそうです。

すごく嬉しくて、気に入って、しっくりもきて、この記事を書きました。

ソフィーみたいな人に、本当になれたらいいな。
フラットで、愛があって、みんなが安心できるようなそんな人を目指します。

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実は私も、ハウルの動く城、ジブリ映画の中で一番好きな映画です。

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