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【初めてのWWOOF】@市原市馬立

京都での生活を終え、
千葉県成田での大きな教育イベントを終え、
wwoofを利用しての田舎暮らしを始めました。

ずっと、やってみたい!と思っていたことが遂に実現して嬉しい気持ちでいっぱいです。

wwoofはお金のやりとり無しで、畑や暮らしの手伝いをする代わりに、自然農のことやパーマカルチャーの知識やスキルを教えてもらえる制度です。
滞在する場所とご飯も一緒に頂きながら、ホストファミリーのような形で家族のように過ごします。

有機農法、自然農の他にも健康な暮らしや、環境に負荷をかけない暮らしをホストと共にします。

wwoofのサイトを開いて、ホストの一覧を見ていると、ワクワクが止まりません。今にも外に飛び出して畑や竹林、自然の中で汗をかいて、知らないことや地球のことを学びたくなります。

初めてのwwoofは試しに5日間だけでしたが、千葉県の市原市に行ってきました。分からないことも多く、ドキドキで始まったwwoofer生活でしたが、本当に実り多く楽しく豊かな毎日でした。

毎日の様子


ホストさんの生活の仕方や、手伝う内容によって本当に様々だと思いますが、今回お世話になった場所は、のんびりとゆったりしたホストさんでした。

まるでジブリのような、迫り来る小さな緑のトンネルをくぐると可愛いおうちが目の前に現れます。
まるで迷い込んだような、そんな気持ちになりました。
木の温もりを感じる心地よいお家。
本棚のガラスに貼ってある貼り紙を見て、すぐに最高の場所にきた、、!と思ってしまいました🤭

暑くなる前に早朝から畑に繰り出して行くのかなぁと思っていましたが、朝はのんびりして8:30頃にとても温かく素敵な朝食をいただきました。野草を使った美味しいお浸しや、自家製の味噌、上質な塩で焼いたお魚。『高級』な世界とは決して交わらない世界でありながら、とうにそれを超越した豊かさでした。

ご飯の準備をしてもらえる事のありがたさ、そして身体にも地球にも優しいご飯を食べていることの心底嬉しい気持ち。のんびりとみんなで食卓を囲んで、騒がしすぎない、静かすぎない、心地よい会話の弾む時間を過ごす。


朝ごはんでお腹が満たされ、一息ついたら畑や田んぼへ。10:30頃から13:00頃まで、休憩も挟みながら、色んなことを習いながら、2時間ほど作業しました。
ゆっくり美味しいお昼を頂いた後に、また午後も15:00-17:30くらいの時間を作業して、夜ご飯をみんなで食べて早めに眠りにつく。

そんな毎日でした。

1日目


朝に到着しましたが、この日は大雨でした。
窓から一面に見える美しい緑に雨が当たり、心地よい音が響く家の中で、ホストさんと話したり、本を読んで過ごしました。

本棚には読んでみたい本がたくさん。
土中環境のこと、自然農のこと、去年訪れたスウェーデンやデンマークの本、谷川俊太郎さんの詩集、資本主義の本、環境のこと。
自給自足、小さなおうちづくり、多種共存。
世界の飢餓のこと、お金の話、歴史のこと。


色んな本を手に取って読んでみました。
料理のレシピ本もたくさん出してもらって、ビーガン料理や生米スイーツの本から気に入ったものをたくさんメモしました。


あとは、産まれたばかりの子猫たちと遊んだり。



そして、夜ご飯をまたみんなで囲んで、早めに眠りにつく。

とても素敵な1日目でした。

2日目

次の日はカラッと綺麗に晴れて、朝ごはんの後は11:00ごろから畑に出かけました。

竹で作った長い杭を畠のそとがわにさして、イノシシが入ってこないように柵を作りました。
その他にも、短い杭を埋めて針金で固定する作業をしました。



13:00頃に、作業を終えて家に帰り、14:00前頃に美味しいお昼ご飯を頂きました。
山椒としょうがのよく効いたスパイスカレーを食べたそして、美味しいスイーツまで、、。

ご飯を食べて一息付き、15:00頃にまた畑に向かいました。午前中の続きをひと段落終えたあとは、田んぼへ移動し、明日のために田植えの準備をしました。

30cmごとに畑に紐を張り、目印を作る作業。

他の場所で田植えをしたことは何度かあるけれど、初めてのやり方で、より昔のままの方法のような気がしてそれも面白く嬉しかったです。



そこまでやって、17:30頃に作業を終えました。

家に帰って各々がシャワーを浴びたり、ゆっくり休んだりして、20:00頃まではのんびり時間。

心を込めて作って頂きた夜ご飯をみんなで頂いて、少しのビールを飲んで、心地よい疲れと共に眠りにつく。

『休む』って本当はこういう事なんだと思います。
何もしないこともそうだけど、心と身体を喜ばせること。外に出て汗をかいて、美味しいご飯をみんなで囲む。私の大好きな世界はまさにこんな世界です。

ほんの少しだとしても、地球に溶け込んでいる感じがして心が嬉しくなる。

3日目

いつものように美味しい朝ごはんで身体が喜んでいるのを感じたあと、いよいよ田んぼに行きました。

田んぼでの田植え、11:00から13:00頃までみんなで列になって黙々と。不耕起栽培の畑は、本当にただの空き地のようで、初めてそんな場所に田植えをする私にはびっくりの場所でした。

草もたくさん、土が乾かないように枯れ草が沢山敷いてありました。

植える場所の周辺を草刈りしながら、よく育った苗を選んでひとつずつ丁寧に植えていく。

植えたばかりの苗たちは明らかに弱々しくて、明らかに回りの草の勢いに負けているように見えて、本当にこんなんで育つんだろうかと不安に思いながら、丁寧に植えました。

2時間やっても、たったの20数メートルしか進まないほど、暑い気温の中でやりがいのある作業でした。


でも、お昼ご飯の時、ホストのおふたりは『久しぶりに不耕起って感じでめっちゃいいねぇ、かなり期待できるね』と話していて、それにもびっくり。

いわゆる頭の中にある「田んぼ」のイメージって、いつの間にか囚われたイメージだよなぁと思いました。

お昼を食べて、一息ついて、午後も田んぼへ。
一日をかけても、びっくりするほど進まない田植えでした。でも、こうやって丁寧に時間をかけてじっくりとやってるんだなって。農薬を撒かず、肥料を使わず、自然の力でやることって簡単じゃない。
人間は『動物』から抜け出せないことを感じさせられる時間でした。

機会も化学物質も使わずに、自然と裸で付き合っている感覚。
だから、いいんだよなぁと。自然農に惹かれていた私の心がまたひとつ紐解かれました。

4日目

この日は雨が降りました。
田んぼの続きをやる気満々だったけれど、大雨の一日になりました。

朝ごはんに出してもらった野草のおひたしがめっちゃ美味しかった。。イラクサと、メナモミと、イノコヅチ。また新しく食べられる野草の知識が増えました。私にとってはとってもとっても嬉しいことです。

朝ごはんを食べたら、今日はどうやって過ごそうかみんなで相談。

結局、何でもやってみたい私は納豆作りと夏至前に食べる和菓子『水無月』を一緒に作らせてもらいました。



お菓子作りや料理も一緒にやってみたかったし、
納豆もいつか作ってみたかったものだったから、とても貴重で嬉しすぎる一日になりました。

午後は、少しボードゲームで遊んで、少し眠って、あとは読書をしてました。その後は、ウクレレで歌を歌ったり、ギターを練習したり、ピアノを弾いてみたり。

久しぶりに音楽に真剣になった気がして、それも豊かな時間でした。


まさに『晴耕雨読』。
天気のもとに私たち人間の毎日が左右されることが、気持ちよく心地よかったです。
雨なら家でのんびりと出来ることをする、晴れの日は外に繰り出して畑を耕す。便利になりすぎた社会では、雨の日も雪の日も仕事に行くことが出来てしまうし、日が暮れてからも電気の元に仕事は出来てしまう。

そうじゃない、自然の力に従いながらゆるりと生きることは本当に豊かだと思います。

5日目

この日は最終日でした。
朝ごはんを頂いた後に、畑に行きました。

畝を新しく建て直して、さつまいもを植える準備をしました。

そのあとは、新しい畝を使うために草抜き。
ヤブガラシとセイタカをとにかく抜いては畝の上に置いていく。

草で覆われた畝に落花生を植えました。
草をかき分けて小さな穴を作り、その下を少し草刈り。土を掘って種を植えて、土を被せたら鎮圧してからまた草を被せる。

草に守られてすくすくと育つといいな。



そんなこんなであっという間の5日間でした。
お昼を頂いてから、駅まで送っていただいて帰路に着きました。


前後に予定があったこともあり、たった5日間の滞在となりましたが、驚くほど豊かで楽しくてのんびりした幸せな5日間でした。

優しく穏やかで、どこかこちらまで笑顔になってしまう素敵なホストの2人には感謝しきれません。

初日に、ここに着いた時、畑の説明や自然農の畑の話を一通り聞かせた貰った時、「急には出来ないからゆっくりやってるんだけどね」という言葉に、どこかで凄く安心した自分がいました。

そうそう、急にはできないよねって。
それをわかってくれている大人が周りにいてくれるだけでこんなにも安心するんだなって。

私がなりたいのはそんな大人です。
だから、自然の中に生きる大人になりたいんです。

今年は日本でも海外でも、どんどんwwoofをやってみようと考えています。

【最近見えてきた自然の中にいる意味】については、また改めてnoteにしようと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました☺️

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