【なんだかいろいろさ、そりゃあいろいろあるよね】
人間なんだからさ、毎日生きてりゃいろんなことがあるよね。
嬉しい時もあれば、悲しい時もあるし、
明日が楽しみで仕方ない日もあれば、どうしても迎えたくない明日もある。
そして、人間の数だけの人生がある。
この世界で「その人」しか経験できない人生がある。
あなたは幸せか?
自分の人生を全力で生きているか?
隣の人ばかり見て、よく見てもいない自分のことを否定してないか?
人には言えないような過去も、抜け出すことのできない今も、
人生の一部としてただそこに存在しているだけで、ただそれだけ。
それ以上でもそれ以下でもない。
大した問題じゃない。
「今」が苦しいとさ、その後も全部苦しく感じてしまう。
人生には光がないと絶望的に感じることもある。
予定がぎっしり詰まっている1日の朝に、頭痛と吐き気がする。
その後の1日に目を向けては、最悪だ、、もうだめだ、、って思う。
こんなんでは何もできない、、ってね。
でも蓋を開けてみれば、体調なんてものは数時間後には回復して、
なんの問題もなく1日を楽しくやり切れることの方が多い。
つまり、今抱えている痛みや苦しみが、その後何をやっている時にも常について回ると考えてしまいがちなんだよね。私たちってもんは。
自分の人生がお先真っ暗だと決めつける前に、その自分についてくる問題と本気で向き合えば、いくばかりか後には希望が見えてくる。
抱えているものがあるのなら、それを抱えたまま前に進もうとすると苦しくなってしまう。まずは抱えているものと向き合って、解消して、軽くなった身体で前に進んだ方がいいんだよね。
抱えてる時に先を見ても、そこにいる自分はいつもそれを抱えてるわけだから
それは意味がないよってこと。
そして、人間はいろんな感情の中で常に揺れ動いている。
他者がどれだけ理解していると思っても、本人にしかわからない感情がある。
本人しか感じることのできない感情がある。
楽しい、苦しい、嬉しい。
不安だ、怖い、逃げてしまいたい。
理解して欲しい、知ってほしい、伝えたい。
すごくよく知っていると思っていた大切な人が
私が全然知らなかった話を打ち明けてくれた。
何も理解できていなかったんだという恥ずかしさと同時に、
その人の表面しか見ていなかったんだと気づいた。
人には言えないようなことのひとつやふたつ、誰でも持ってるんだよね。
その子の話を聞いて、何かを言ってあげることはできなかった。
その子の涙を見て、同じ涙を流すことはできなかった。
だけどね、なんか、本当に「そのままの姿」が素敵だと思えたんだよね。
これが一番感じたことだった。
どんな過去、どんな今、どんな環境。
それに関係なく、というか、それを含んだ「あなた」が素敵だと思ったんだ。
だって誰も経験していないその過去を経験してる。
誰も感じることのない自分だけの感情を感じていきている。
その過去を知った時、よりその人が輝いて見えた。
本人にとってそんなに輝いた過去ではないことくらいわかってる。
でも、それでいいと思ったんだ。
その子の強みでさえあると思ったんだ。
いろんな話を聞いて、他にもいろんなことを語り合って、
「なんだかいろいろさ、そりゃあいろいろあるよね」
ってそんな気持ちになったんだよね。
「うんうん」「そうかそうか」
人生っていろいろあるんだよね。
そんなもんだよね。
悲観するでもなく、肯定するでもなく、
励ますでもなく、助言するでもなく、
ひどく共感するでもなく。
こんなことしかできない自分だが、
自分の中の崩れやすく脆い部分をそっと打ち明けてくれてありがとう。
優しい脆さを持っていて、
少し触れるとほろほろと崩れ落ちていってしまうような弱さを
受け止められるくらい優しい存在でありたい。
その脆ささえも壊さないような、柔らかさを持っていたい。
そんなことを考えた夜でしたとさ。