日常に必要なお金の知識㉞生命保険を理解する(8)
保険料が払えない!でも契約を継続したい!
万が一保険料が支払えなくなった場合でも、契約を継続させる制度と方法があります。
継続させるための制度
解約払戻金がある保険には、支払い能力がなくなった場合に備え、①自動振替貸付制度、②契約者貸付制度があります。
①自動振替貸付制度
保険会社が解約払戻金を限度に、自動的に保険料を建て替えてくれる制度。
②契約者貸付制度
解約払戻金のうちの一部を、保険会社から貸付けることのできる制度。
継続させるための方法
③払済保険
保険料の振込を中止して、その時点の解約払戻金で「元の契約と同じ種類の保険に変更」する方法。
分かったようで分からない感じですが、要は「同じ保険の掛け金が少ない版にする」ということです。
掛け金が少なくなるので、補償も少なくなります。
この際、特約部分は消滅します。
④延長保険
保険料の払込を中止して、その時点の解約払戻金で「元の保険料と同じだけど、契約の種類を一時払いの定期保険に変更」する方法。
こちらもかんたんに言うと、「保険の契約期間を短縮する」ということです。
この場合も前者同様、掛け金が少なくなるので、補償も少なくなります。
また、特約部分は消滅します。
契約時は、「保険料の支払いなんて生活の負担にはならない」と思っていても、家族構成が変わったり、生活の事情で…ということはあります。
生命保険は一度加入するとなかなか解約できるものではありませんが、保険料の支払いで今の生活が脅かされることは、あってはならないことだと思います。
困ったときは、加入している保険会社に電話すれば、親切丁寧に対応してくれると思いますので、今回の予備知識を元に相談してみてください。
毎週土曜日は「日常生活で必要なお金」について、FP3級の知識を共有するシリーズになります。
たかが3級と思われるかもしれませんが、知っていると知らないでは大きな違いがあるもんです。
これからの人生で「お金の知識」は必ず役立つものです。
ぜひ一緒に金融リテラシーを高めて、人生をより良いものに変えていきましょう。
それではまた