見出し画像

音でわかる「火事」「救急」

先日、患者さんとの会話の中で、「今聞こえたサイレンは火事だ・救急だ」という話になりました。

双方は音で区別がつくのですが、みなさんは消防車のサイレンを意識して聞いたことはありますか?

「火事と救急」を音で判別

消防車のサイレン音には主に2種類あり、「火事」か「救急」かで音が異なります。

火災出動:ウ〜、ウ〜、ウ〜、カンカンカン
火災以外の出動:ウ〜、ウ〜、ウ〜

⇧具体的には、火事の場合だけカンカンカンという鐘の音がなり、これは道路交通法で決められていて全国一律です。

ちなみに、火災出動した消防車が鎮火後に戻ってくるときは、「カンカン」と鐘の音だけになります。

さらに、出動では「カンカンカン」の3点鐘ですが、帰還時には間延びした「カ〜ン、カ〜ン」の2点鐘という違いもあります。

鐘音がない消防車

総務省消防庁によると、救急出動件数は1日平均とすると約1万6,211件(同約1,980件減)で、約5.3秒(前年約4.7秒)に1回の割合で救急隊が出動しているそうです。

たとえば、救急車が出払っていて、救急隊員が消防車に乗って出動する場合、そのときのサイレン音は消防車ですが、鐘なしの「ウ〜、ウ〜、ウ〜」のみになります。

消防車が来ると、「どこが火事?」と不安になる方もいらっしゃいますが、この知識があれば

鐘音なしのサイレンは火災ではないので落ち着いてOK
・鐘ありのサイレンだからこの場から急いで退避しよう

という判断ができるようになります。

これからの季節、熱中症などで救急搬送される方も増えますが、ニュースでも話題になる通り救急車の数は足りていません。

消防車が火災以外で出動する機会は増えてきます。

車両で見分けるのではなく、音で聞き分けで、自分の身を守るようにしてください。

それではまた

いいなと思ったら応援しよう!