人体を支配するしくみ「遺伝子とポストゲノム」16
毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。
どんなに難しい本でも、少しずつ読めば必ず理解できるはずというコンセプトなので、「人体の進化に興味はあるけど、難しそうだし面倒くさい」という方には、丁度いい内容になると思います。
僕も読んでいく中で学んでいく立場です。
ぜひ一緒に学び成長し、分かる楽しみを共有していきましょう。
ポストゲノム
2003年、ヒトゲノムの解読が完了したことにより、病気に関わる情報や、創薬のあり方、それらを克服するまでに要する時間等がわかったそうです。
そして次の謎の究明、ポストゲノムの1つに挙げられたのが「糖鎖」だと本書に記載されています。
糖鎖とは
糖鎖は、糖がある規則に従って鎖のようにつながったもので、その長さや、つながり方によって種類が異なります。
細胞同士をつなぐ接着剤の役割
私たちの体は、たくさんの細胞でできています。細胞同士は、糖鎖によってつながっています。糖鎖がなければ、細胞同士は離れてしまい、体はバラバラになってしまいます。
細胞の外側にあって、他の細胞や物質とやりとりをする役割
私たちの体の中に入ってきたウイルスは、糖鎖を使って細胞に侵入します。糖鎖がなければ、ウイルスは細胞に侵入することができず、私たちは病気になってしまいます。
細胞の機能を調節する役割
私たちの体の中で、血糖値を調節するホルモンは、糖鎖を使って、細胞に働きかけます。糖鎖がなければ、血糖値はうまく調節されず、病気になってしまうことがあります。
次回(11/15予定)は、「糖鎖と受精」です。
次回も新しい発見と出会えますように。
それではまた