「国際基準」が本物とは限らない
毎週日曜日は【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。
今回は、「治療は誰のためにするのか?」を考える回となります。
本物の先生にとって教育とは?
カイロプラクティックは、一部の外国では国家資格ですが、日本では民間資格になります。
そのため、セラピストの教育水準は統一されていません。
ココで1つの疑問が生まれます。
実際のところ、どちらの先生の治療(施術)を受けても、治るときがあれば、治らない時があります。
ではその違いは何でしょうか?
「国際基準でなくてもよい」を誤解しないで
コレについて、僕は正しい答えを持っているわけではありません。
しかし、一応国際基準に準拠した教育を受けた僕の意見は、
「国際基準は最低限の知識。
それを応用して、患者さんにとってベストな選択をしていけるかが大事。」
です。
だから、「国際基準でなくても治せます」という考えには、半分賛成で半分反対。
治すのに必要なのはテクニックだけではなく、知識が絶対に必要です。特に応用するための知識です。
逆に、国際基準の教育を受けていても、肩書だけで患者さんを第一に考えられなかったり、習得したものを応用して使えないようでは話になりません。
いませんか?
「国際基準です。私はこのテクニックで治します。」的な先生。
カイロの国際基準教育と柔整資格は別物です
街を歩いていて、⇧のような整骨院(接骨院)の看板を見かけることがありますが、本気で思っているのなら大きな勘違いです。
柔道整復師の先生が「骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷」などの損傷に対する勉強をするのと同じで、私たちカイロは「各症状」を治すための勉強をします。
例えるなら、数学の先生と理科の先生という感じで、重複しているところがあるものの、同じではないんです。
とてもではないですが、「にわか」でできるものではありません。
それを知っているからこそ、カイロプラクターは「骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷」を治せるとは言わないんです。
もちろん法律上も言ってはいけません。
最後に
恥ずかしい話ですが、4年制カイロ学校では、「短期養成学校卒業生は危険だ」とか、「柔整のカイロは危ない」などと教えられていたので、卒業当初はそれを鵜呑みにしていました。
しかし、この仕事を続けてきて、それは違うということを知りました。
大切なのは、基礎と応用のバランスです。
というか、どっちらもですね。
双方を伸ばし続ける必要はないですが、必要最低限まではそれを求めて成長する必要はあると思います。
そして、それができている先生は、良い先生として患者さんから信頼を得ています。
駆け出しセラピストの方々には、肩書ではなく、中身で勝負できる先生になってもらいたいと思います。
それではまた