「産後の骨盤矯正」で、やってはいけないこと
毎週日曜日は、駆け出しのセラピストや治療系セラピストを目指す方に向けて、治療のヒントになる言葉を配信しています。
自分も含め、改めて考えることで治療につながるキッカケになればと思っています。
立場やジャンル、レベルにより、一言に含まれる【意味】は変わってくるとは思いますが、きっとどの先生にも役立つ言葉になると思います。
自然分娩も帝王切開も条件は同じ
僕の治療院では、産後のお母さんが自治体から補助を受けることで、格安(人によっては無料)で施術を受けることができます。
その事もあってか、産後ケアをさせていただく機会が多いのですが、「自然分娩と帝王切開では、産後の骨盤の状態が異なり、戻りやすさが違う」と勘違いしている方に出会うことがあります。
よくよく聞くと、そのようなことをメディア・他の治療院等で知ったとのことでしたが、しかし産後の骨盤変化は体が出産の準備をすることで起こることなので、分娩の形式は産後ケアをする上では、あまり影響はないというのが僕の見解です。
確かに、自然分娩では子宮口を通過する分、体への負担は大きそうですが、帝王切開は胎児を取り出すために、皮ふ・腹筋・子宮にメスを入れます。
傷跡は無傷の状態とは違い、伸縮率が異なるため意識レベルでは感じない程度のツッパリが起こり、それが症状の原因の1つになるのは珍しいことではありません。
しかし、子宮口通過の経験も、帝王切開した経験も、どんな医師やセラピストでも、「なかったこと」にすることはできないんです。
産後ケアでは、これらの不可逆的な変化ではなく、元に戻せる部分にアプローチすることで、出産前以上に調子の良い状態を目指します。
今回の課題は、産後ケアで話題になりやすい「骨盤の矯正」についてです。
知識は財産となり、ライバルに大きな差をつけることができます。ぜひ一緒に学んでいきましょう。
今回の答えは、6/20(火)の「セラピストに向けて有料配信(500円/月)」でお伝えします。
答えを知る前に、かならず自分なりの答えも考えておくと、大きな成長につながるのでオススメですよ。
もちろん答えがわかった方は、この課題をあらためて思い返し、今日からの臨床に活かしてください。
それではまた