駆け出しセラピストに送る言葉㉘ 「多くの症状を訴える方への対処法は…」
日曜日は、【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。
今回は、前回の内容に関連して、「多くの症状を訴える患者さんが来た時の対処法」をお伝えします。
症状数と治療(施術)部位数は反比例
みなさんの治療院に来店される患者さんは、一度にどれだけの症状を訴えられますか?
僕の治療院では、症状ごとのメニューがないので、訴える数は0~10くらいと幅があります。
0個は、メンテナンス目的の方。
10個は、色々な治療院をさまよっている方や、セルフで耐えられるまで引っ張る方に見られる傾向です。
多くの経験を積ませていただく中で、早期改善させるために絶対に欠かせないのが、「一度に行う治療部位数への意識」です。
治療系:症状が多い人ほど、施術部位数は減る
癒やし系:症状が多い人ほど、施術部位数は増える
癒やし系の方は、訴えている部位を触れば触るほど喜ばれるので、その数だけ触ってあげれば良いのですが、僕たち治療系はこの考えではいけません。
というのも、対症療法は改善の妨げにつながるからなんです。
体のアチコチが症状を訴えているのであれば、必要最低限の刺激に絞ってアプローチすることが大切です。
それにより、体は休息を得ることができ、回復に至るからです。
もしかすると、治療院に限ったことではないかもしれませんね。
最後に
今回は、治療の本質中の本質にふれました。
分かっている先生からすると、当たり前過ぎる内容かもしれませんが、忘れている方や、治療系を目指しているにも関わらず、癒やしを提供している先生からすると、目からウロコの内容だったと思います。
僕らの行う治療(施術)は、体からすると「刺激」以外の何物でもありません。
それが、治る方向に働けば「治療」と呼ばれ、悪化や慢性化に働けば「害」と呼ばれます。
そして、その刺激は多いほど他方に影響を与え「害」になります。
もし今、なかなか治らない患者さんを診ているのであれば、一度ココを見直してみてください
ではまた