日常に必要なお金の知識㉜生命保険を理解する(6)
学資保険(子ども保険)
子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。毎月決まった保険料を払い込み、契約時に決めたタイミングで祝金や満期保険金を受け取ることができます。
メリット
①貯蓄が苦手な場合でも、自動的に教育資金を貯めることができます。
②契約者(保護者)が死亡や高度障害状態になった場合、その後の保険料は払込が免除されますが、保障は継続されるので予定通りに学資金や満期保険金を受け取ることができます。
注意点・デメリット
①保険商品によっては、支払保険料の合計金額より受け取れる満期保険金等の合計金額の方が少ない場合があります。
②中途解約すると、元本割れを起こすリスクがあります。
③さまざまな特約を付けると、学資金の「返戻率」が100%を下まわる場合があります。
返戻率は高くない
学資保険の話をすると、「将来的にお金が増える」ということにフォーカスする方がいますが、返戻率は学資保険により異なりますが、全体的に高いものではありません。
例えば、株式投資を行なうと配当利回り3%以上の銘柄は多く存在します。
しかも、好きな時に現金化することもできるので、「増える」ことにこだわるのなら、投資のほうが断然有利と感じる方もいらっしゃいます。
がしかし、株価そのものが下がることもありますし、万が一の免除制度があるわけではありません。
つまり学資保険は、「親がどんな状況になっても、子どもから学業の機会を奪わない」ことにフォーカスした、ローリスクローリターンの商品なんです。
毎週土曜日は「日常生活で必要なお金」について、FP3級の知識を共有するシリーズになります。
たかが3級と思われるかもしれませんが、知っていると知らないでは大きな違いがあるもんです。
これからの人生で「お金の知識」は必ず役立つものです。
ぜひ一緒に金融リテラシーを高めて、人生をより良いものに変えていきましょう。
それではまた