短期売買目的でミニ株すると損をする
2024年の1月から始まる新NISAにさきがけて、「かぶミニ・S株」などの単元未満株(以降、ミニ株)を始められている方も多いのではないでしょうか?
通常1単元(100株)での売買単位だと高額になってしまう銘柄でも、制度を利用すると1株から参加できるので、少額から始められるというメリットがある反面、デメリットもあります。
今回は、これらのデメリットの中でも、売買手数料にフォーカスします。
売買手数料が高い
各証券会社の手数料
⇩は楽天証券のHPに記載されているものです。
スプレッドとは取引コストで、私たちからすると手数料と同じという認識で良いと思います。
ココにはありませんが、LINE証券を利用されている方もいらっしゃるかもしれないので参考にHPから抜粋しました⇩。
スプレット方式で安くても0.35%なので、5,000円の株の場合、往復で35円~70円になります。
33円の手数料は安い?
計算する限り、一番安いのは楽天証券の33円です。
「なんだ33円くらいの話か」と思われた方は要注意です。これは単元数買っている人からすると、3,300円という値動きになります。
株価の値動きを見たことがある方でしたらご存知だと思いますが、1日に33円動くというのは、割と大きな動きです。
例えば、⇩は7/14の某ゲーム会社の株価です。
いずれの場合も前日比が33円未満なので、ミニ株であれば売買益を得ることはできません。
ミニ株するなら長期保有
ミニ株最大のデメリットは、売買手数料です。
逆を返せば「長期保有をするとメリットがある」とも言えます。
⇩は任天堂の2016~現在までの株価の水位です。
いかがですか?
右肩上がりの良い会社ですよね。
2016年から同社の株を所有している人は、2,000円が6,000円以上になっている計算になります。
コレくらい上がれば、35円程度の手数料は負担にもなりません。
もちろん短期間で大きく株価が動く場合もありますが、それは稀なケースです。短期間で大きく稼ぎたい方は、ミニ株は不向きなので避けるほうが無難です。
堅実に貯蓄のつもりでミニ株をされる方は、数年間は使う予定のない余剰金で行うのがオススメです。