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短期売買目的でミニ株すると損をする

2024年の1月から始まる新NISAにさきがけて、「かぶミニ・S株」などの単元未満株(以降、ミニ株)を始められている方も多いのではないでしょうか?

通常1単元(100株)での売買単位だと高額になってしまう銘柄でも、制度を利用すると1株から参加できるので、少額から始められるというメリットがある反面、デメリットもあります。

<ミニ株のデメリット>
・売却手数料が高い
・株主優待が貰えない株が多い
・売買時の価格は、成行が多い(指値できない)
・貸株ができない
・取り扱いのない証券会社もある

今回は、これらのデメリットの中でも、売買手数料にフォーカスします。


売買手数料が高い

各証券会社の手数料

⇩は楽天証券のHPに記載されているものです。

スプレッドとは取引コストで、私たちからすると手数料と同じという認識で良いと思います。

楽天証券の計算例(1株=5,000円の場合)
買い:5,000x0.22%=11円
売り:5,000x0.22%+11円=22円

ココにはありませんが、LINE証券を利用されている方もいらっしゃるかもしれないので参考にHPから抜粋しました⇩。

スプレット方式で安くても0.35%なので、5,000円の株の場合、往復で35円~70円になります。

33円の手数料は安い?

計算する限り、一番安いのは楽天証券の33円です。

「なんだ33円くらいの話か」と思われた方は要注意です。これは単元数買っている人からすると、3,300円という値動きになります。

株価の値動きを見たことがある方でしたらご存知だと思いますが、1日に33円動くというのは、割と大きな動きです。

例えば、⇩は7/14の某ゲーム会社の株価です。

いずれの場合も前日比が33円未満なので、ミニ株であれば売買益を得ることはできません。

ミニ株するなら長期保有

ミニ株最大のデメリットは、売買手数料です。
逆を返せば「長期保有をするとメリットがある」とも言えます。

⇩は任天堂の2016~現在までの株価の水位です。

いかがですか?
右肩上がりの良い会社ですよね。

2016年から同社の株を所有している人は、2,000円が6,000円以上になっている計算になります。

コレくらい上がれば、35円程度の手数料は負担にもなりません。

もちろん短期間で大きく株価が動く場合もありますが、それは稀なケースです。短期間で大きく稼ぎたい方は、ミニ株は不向きなので避けるほうが無難です。

堅実に貯蓄のつもりでミニ株をされる方は、数年間は使う予定のない余剰金で行うのがオススメです。


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