治るのは患者さんのおかげ、治らないのはセラピストのせい
「俺が治してやってる」
最近こそ少なくなりましたが、こんな怠慢なセラピストがたまにいます。
今回は、こんな【勘違いゴットハンド】になっていないかが、分かるnoteになります。
「症状の原因は何か」わかっていますか?
症状の原因がはっきりしている方は別ですが、
原因に心当たりが無い方の殆どは、日常生活において
・良いと思ってやっていること
・当たり前にやっていること
が、問題になっています。
治療は、原因を取り除き、改善することですので、つまり患者さん自身の意識改革が必要になります。
何度も再発している人や、いつまでも改善しない方は、この部分に対するアプローチを受けていません。もしくは、アプローチ方法が間違っています。
セラピストができること
症状のある患者さんは、脱線している電車のようなものです。脱線した状態で前に進むと、車輪や車軸はもちろん、車体などが次々と傷み始めます。
セラピストができることは、この電車をもう一度線路に乗せることだけです。
傷んだ場所の修理も必要ですが、人の場合は自然に治る力があるので、傷口をグリグリ触るよりも、ある程度放置するほうが早くは良くなるからです。
でも、せっかく線路に戻したのに、また脱線したら困りますよね。だから、しっかり何が原因かを伝え、断線しない生活を送ってもらうことが、大切になります。
繰り返しになりますが、心当たりがない人の原因は、
・良いと思ってやっていること
・当たり前にやっていること
の2つです。
まとめ
「俺が治した」
と言いたい気持ちはわかりますが、残念ながら違います。
そんな事を言っている間は、患者さんが何度も再発したり、肩こりの患者さんを1ヶ月以上治せない、なんていうことになります。
また
「先生のおかげで治りました。先生はゴットハンドですね。」
患者さんは優しいので、症状を消すと、おだててくれますが、勘違いすると、天狗になり見えるものまで見えなくなってしまいます。
「〇〇さんが真面目に頑張ったからですよ。僕はきっかけを作っただけですよ」
こう伝えられるようなセラピストを目指して、これからも頑張りましょう。