駆け出しセラピストに送る言葉㉛ 「親切が迷惑に変わる時」
日曜日は、【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。
今回は、「治療(施術)中の肢位変換は、患者さん自身で行ってもらう方が良い」という内容です。
肢位変換は補助しないほうが良い
カイロプラクティックの治療(施術)の特徴の1つに、肢位変換があります。
<主な肢位>
・仰臥位
・腹臥位
・側臥位
・座位
・立位
僕たちセラピストは治療(施術)内容に合わせて、患者さんに肢位変換を行ってもらいますが、経験上、重度な症状ほど補助しない方がよい結果につながると感じています。
簡潔にまとめてみました。
<補助しないことのメリット>
・肢位変換中に危険を感じたら、患者さん自身で制御できるので事故を回避できる
・肢位変換中の動きを観察することで、どこを改善させると良いのかが分かりやすい
<補助したほうが良い人>
・症状が軽い人
・症状がない人
最後に
「補助してあげる方が親切」「見てるだけは不親切」と感じている先生もいるかも知れませんが、助けないには助けない理由があり、その間にしていることがあります。
いやむしろ、肢位変換中に得られる情報は多いと思っておくべきだと思います。
私たちセラピストの仕事が、QOLの改善であるのなら、患者さんは家に帰れば1人で肢位変換をし、日常を送るということを忘れてはいけません。
「補助」は時として、親切から、ありがた迷惑に変わります。
その「見極めが必要なことがあるんだ」ということを、覚えておいてください。
ではまた