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2つの追跡システムを比較

2つの追跡システム

 現在大阪では、府の【大阪コロナ追跡システム】(以下、大阪システム)と、厚生労働省の【新型コロナウイルス接触確認アプリ】(以下、厚労省システム)が利用できます。

 双方にメリットとデメリットが有るので、今回はそれについて深堀りしていきます。

【大阪システム】の概要

・利用者は、施設にあるQRコードを読み取る必要がある
感染者と、同日/同一店を利用した場合に、メールにて連絡がある
・同じ店を利用する場合でも、日付が違う場合は再登録が必要
・登録するにはメールアドレスの送信が必要
・登録情報は府が管理

(メリット)
・施設ごとの登録のため、広い範囲で感染の可能性を疑える。
  ・感染者と同じ手すりを利用した
  ・廊下など空間を共有した
  ・感染者と同じトイレを使用したかも知れない
・府の責任下で、情報を管理。
・利用者がメールアドレスのみを能動的に送信するので、他の情報を漏れる心配がない。

(デメリット)
・施設側がシステムに登録しなくてはいけない。
・施設を利用する度に登録が必要。
・施設側は、利用者に毎度登録をお願いする必要がある。
・大阪でしか運用されていない。

【厚労省システム】の概要

・アプリを1度インストールするだけで利用可
・アプリ利用者同志が、1m以内、15分以上接触すると自動登録される
・登録情報は厚労省が管理
・接触者情報は各個人が管理
・感染情報は個人と厚労省が管理

(メリット)
・感染者との濃厚接触以外は反応しないので、過剰反応しなくて済む。
・1度登録を行えば、その後はアプリが自動で行う。
・ネット環境がなくても大丈夫

(デメリット)
・感染者と1m以内、15分以上接触しないと追跡できない。
・空間や手すり、トイレなどの物を返して感染するリスクがある。
・互いにアプリを利用している必要がある。
・セキュリティを無視して稼働し、携帯を近づけるだけで、他人の端末に情報を搾取される。
・利用者は自己責任で、他人の情報を管理することになる。
・携帯電話のセキュリティ対策は必要。
・携帯電話を互いに常に所持している必要がある。

【厚労省システム】の問題点は分かりにくさ

 上ではデメリットをいっぱい並べましたが、きっとそれは違うという内容もあるんだと思います。全てが僕の間違えであってほしいのですが、HPを見ても、とにかく分かりにくいので仕方ありません。

 特に情報管理の安全性については、Q&Aを読んでも僕の頭では全く分かりません。

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 例えば、⇧には「接触情報は各端末に残るので安全」というニュアンスで書いていますが、システム上、自分の情報を持ち歩くのは接触した他人であり「その携帯は安全か?」ということについては触れていません。

 また、感染者を把握した場合は、どのような流れで通知が広まるかと言うと⇩です。

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 ちなみにHER-SYSは、厚労省の管轄です。

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つまり、感染者と接触した段階で、厚労省に情報が渡ります。

 自動で情報収集するシステムである以上、本当に上記にある「処理番号」だけなのか疑問です。

 一応、HPには⇩の記載はあります。

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 【厚労省システム】の安全性まとめ

・登録情報は厚労省の『HER-SYS』に保管
・自分の情報は、他人の各端末が自動保管
・接触者情報の漏洩は各個人に委ねる
・アプリ保持者同士は1m以内にいれば、互いに携帯情報を搾取し合う
・感染者がでた場合は、感染者の携帯情報を通知サーバーが収集し、HER-SYSと照らし合わせ、接触者に連絡
・国は情報の管理について責任を追わない

多分取り越し苦労だと思いますが…

これって本当に安全なの?
怖すぎますけど…

って思ってるのは僕だけだろうか。

まとめ

 もし、どちらか一方だけ利用するとしたら、断然【大阪システム】がオススメですが、これは施設の管理者次第なところもあります。

 実際、周辺地域でも「病院」や「治療院」「スーパー」「美容室」など未登録の場所がとても多いのが現実です。

 ちなみに、この地域は集団感染もでていないのに、府内感染率がワーストの場所です。未だに意識が低すぎて笑っちゃいます。

 だからと言って、【厚労省システム】は非現実的で、安全性に不安があります。

「そもそも、感染までに15分かかるなら、スーパーなどのレジや窓口にビニールシートを付ける意味なんてないと思いませんか?」

「手すりやエレベーターなど、施設内の消毒はいらないんじゃないですか?」

「病院内は携帯電話の使用が限られるので、院内感染には有効に働かないんじゃないですか?」

と、次々と疑問がわいてきてしまいます。

 結局今のところ、「満員電車で活躍するアプリ」程度でしかないのではないでしょうか?

 それならいっそ【大阪システム】がアプリになってくれて、全国版になり、各施設の登録義務化が進んだ方が、追跡という意味では良さそうに感じます。

 それであれば、携帯電話を持っていなくても、空間を共有しただけで反応してくれるので、追跡は容易になると思います。

 野球を観に行っても、ディズニーランドに行っても、アプリを入れている人が、1m以内に15分以上接近していないと働かないシステムなんて、役立ちますか?

 野球場やディズニーランドの入り口で、QRコード読み取れば、感染者がいた時に、その日利用した人全員がPCR検査を受けられる方が、よっぽどいいシステムと思います。

 ちなみに、僕たちのようなセラピストは、携帯電話を所持して業務をすることはありません。

 患者さんが携帯を手元においていても、セラピストは離れたところに保管していると、【厚労省システム】は反応しないので、各店舗で追加対策が必要なのは必至です。

 僕の店では【大阪システム】を開始直後から使用していて、運用中ですが、今のところ来店者全員にご協力いただけています。

まだまだ不安な日々は続きますが、なんとか乗り切っていきましょう。

ではまた

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