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人体を支配するしくみ「遺伝子とポストゲノム」21

毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。

どんなに難しい本でも、少しずつ読めば必ず理解できるはずというコンセプトなので、「人体の進化に興味はあるけど、難しそうだし面倒くさい」という方には、丁度いい内容になると思います。

僕も読んでいく中で学んでいく立場です。
ぜひ一緒に学び成長し、分かる楽しみを共有していきましょう。


糖鎖とがんの転移

糖鎖の働きが急速に解明されている疾患が、「がん」です。

がん化した細胞には、特殊な糖鎖が現れ、またそれは「がん」の種類によっても異なる事がわかっているそうです。

がんの有無をチェックする検査として有名な、「腫瘍マーカー」という検査はその応用です。

さらにこの糖鎖からは、転移しやすい悪性がんかどうかも判別できます。

<転移の流れ>
悪玉糖鎖が出現

がん細胞が病巣で密集しにくくなる
(がん細胞どうしが離れやすくなる)

血液に流れ出るがん細胞が増える

悪玉糖鎖の性質:血管壁につきやすい
血管壁を破り組織に侵入

転移

糖鎖の研究

本書では、⇩の2つについて研究が進められているとありました。

・悪玉糖鎖を善玉に変える研究
・血管壁につきやすい性質を、つきにくい性質に変える研究

ちなみに、悪玉糖鎖は

・皮膚がん
・胃がん
・乳がん

などで現れることが分かっているとのことでした。


ここでの情報は2006年8月20日発行のNewtonを元にしているため、現在の医学の常識とは異なることがあります。

僕自身も、現在はどの情報が最新化検索してみたのですが、情報量の多さと性格に何が最新かわからないことから、深掘りすることをやめてしまいました。

気になる方は、「〇〇がん、糖鎖」で検索すると、目的の情報を得られるのではないかと思います。

次回(12/20予定)からは、「第三章 人体をめぐる血管の網」が始まります。

引き続き、新しい発見と出会えますように。
それではまた

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