人体を支配するしくみ「人体にみる進化の痕跡」4
毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。
どんなに難しい本でも、少しずつ読めば必ず理解できるはずというコンセプトなので、「人体の進化に興味はあるけど、難しそうだし面倒くさい」という方には、丁度いい内容になると思います。
僕も読んでいく中で学んでいく立場です。
ぜひ一緒に学び成長し、分かる楽しみを共有していきましょう。
背骨の起源と進化
背骨の原型はカンブリア紀の「進化の爆発」であらわれた
化石や恐竜の説明などで、カンブリア紀というのを目にしたことがありますが、今までは「ふーん。古代にカンブリア紀というのがあったのね」程度で、具体的にその時代のことを意識したことはありませんでした。
みなさんはご存知ですか?
カンブリア紀というのは5億4200万~4億8830万年前のことを指すそうです。
・・・
僕はやっぱりピンと来ないので、イメージがつかみやすい年表をネット検索してきました⇩。
分かりやすい!
白浜エネルギーランドさんありがとう!
そして本書によると、このカンブリア紀にいたとされる「ピカイア」という生物に存在した脊索(せきさく)という組織が背骨の原型だそうです。
⇩の「dorsal organ」という部分がそれにあたります。
ヒト特有の「腰での背骨の弯曲」
その後、生命は魚類だけの世界から両生類が存在する時代へと進んでいきます。
水中から地上にあがることで、重力の影響を受けることになり、その進化の1つとして背骨の弯曲が発生します。
そして更に時代が進み、二足歩行が可能な生物として誕生したヒトにおいては、重力の影響を受けにくいジグザグの弯曲を持つこととなります。
次回(5/3予定)は、「歯の起源と進化」です。
それではまた