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こんな「株」見つけました⑮日特建設<1929>

日特建設<1929>

日特建設は、基礎工事や地盤改良、法面のりめん工事などの特殊土木分野に強みを持った総合建設業者です。

同社は、地質調査や土木建築基礎工事を主な事業としており、環境・防災工事にも注力しています。

国土強靱化基本計画の恩恵

国の進める「国土強靱化基本計画」には、自然災害(地震、豪雨、土砂災害など)による被害を最小限に抑え、迅速な復旧を可能にするための内容が含まれています。

日特建設は麻生グループ傘下というだけあって、政策との相性は抜群です。

<日特建設との親和性>
・インフラの老朽化対策(道路・橋梁・トンネル補修)
・防災・減災工事(河川の堤防強化、土砂災害対策)
・地盤改良・耐震補強工事

<具体的内容>
・地盤改良・基礎補強工事:耐震性向上、液状化対策
・法面工事(のりめん工事):土砂災害・崩落防止
・防災インフラ整備:河川・道路・橋梁の補強

特に、近年増加している豪雨災害や土砂崩れ対策では、法面工事や斜面安定化工事の需要が高まっており、同社にとっては事業機会の拡大につながります。

また当政策の予算は、毎年増額されており、2024年度も約5兆円規模の防災・減災対策予算が計上されました。

日特建設は、国や自治体が発注する公共工事の受注が主力であるため、この予算増の恩恵を受けやすい企業と言えます。

配当

配当月は9・3月で、年間配当は34円の予定です。

株価は1,011円(1/29終値)なので、今期の配当利回りは3.36%です。

株主優待はありません。

投資価値

ROE:9.3%
ROA:5.6%
PBR:1.25倍
PER:14.31倍
自己資本比率:63.2%
有利子負債:0
時価総額:422.13億円

同社の強みは、前述した政策に準じているだけでなく、一般的なゼネコンとは異なり、特殊土木工事に特化していて競争優位性が高い点です。

安定した財務基盤のもと、増配や自社株買いなどの株主還元策を強化していて、中長期的に安定した投資リターンが期待できると思います。


先日の埼玉での道路陥没もそうですが、下水道管が原因の陥没は都市部を中心に各地で相次いでいて早急な老朽化対策が求められています。

しかし、これは水道管に限ったことではありません。

道路・橋・トンネルなど、高度経済成長期(1955~1973年頃)に造られたインフラ全てに当てはまります。

日特建設の役割は、今後ますます重要になるのではないかと私は思います。

ということで、私は現在400株保有していて増資も検討中です。

今回の記事に、少しでも興味を持っていただけたら「スキ」をいただけると今後の励みになるので嬉しいです。

それではまた

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