IGI℠セッション Aさんの旅 その2
2回目のセッションでは、「紐を外したら輝く」と考える自分と「紐をつけられていてよかった」と考える自分、対極の存在同士の対話をしていきます。
今回最初に訪れた『自分だけの特別な場所』は、シルバーの光に包まれた宇宙です。シルバーの星の塊の上に立っています。
また、シルバーの光の一部のような白い光に姿を変えて現れたインナーアドバイザーのルルにそばにいてもらいます。暖かく心強い存在です。
まず初めに、「紐を外した方がいい、その方が輝く」と感じる、その感覚をイメージにします。
イメージとして現れたのは感情を表すカードの一つで、男の子が細い綱を渡っている絵。明るい色に囲まれて、楽しそうで、キラキラとしています。名前を聞くとAさんの息子さんと同じ名前のBくん。
Bくんはとても楽しそう。そのカードから感じるものは、冒険、制限を超えていくワクワク感、魅力、自由。「心配なのはわかるけど、楽しい。下で受け止めてほしい」
一方で、「紐をつけるべき」として現れたイメージは、4〜5さいの小さい子が家の中で呆然としているカード。ぬいぐるみをぶらんと持ち、何かに挟まれていて何もできない、どうしていいかわからない様子です。話しかけても返事がなく、イキイキした感じもなく、どこかを見つめていて、そのうち泣き出しました。
「お外に行ったら楽しいよ」と優しく慰めますが、泣き止みません。
そうしたら、先ほどのBくんが現れて、外に連れて行ってくれました。一緒に手を繋いで、森の中に遊びに行きます。小さい子はぬいぐるみを振り回して嬉しそうです。
その2人が綱の前にいます。小さい子が綱を渡りたい様子です。
でも、綱を渡るには小さい子はまだ小さすぎます。怖くて立ち止まっている小さい子を、Bくんがサポートしています。
そして、BくんはAさんにこう言います、「待ってて、この子が決めるから」
小さい子は今回は渡らないことに決めました。そして手を繋いで森の中を散歩します。Aさんは「小さいのに自分で決めれるんだ」と気づきます。
小さい子にとってBくんは大好きなお兄ちゃん。照れくさそうにしているBくんはAさんにとってはまだ子供にしか見えないけれども、頼りになる立派な青年になっていました。
Bくんは小さい子のことを「小さい子の良いところは素直なところ、ピュアなところ、かわいい」と言います。
この2人の様子を見て、Aさんは「どうやって助けるか、紐をつけることに頼るのではなく、一緒に渡ったり、手を差し伸べたらいい。安全紐をつけるよりも、手を差し伸べる方が、心強いし、楽しい。紐をつけている方は楽だけれども、楽な方に頼ってしまっている。大事なのは寄り添うこと」と、気づきます。
ルルがクルクルと周りを取り囲み伝えてくれます。「いつも見てるし、包んでいるから大丈夫」。こうして2回目のセッションは終了しました。
<ガイドのコメント>
Aさんからは1回目より2回目の方がイメージがしやすくなったとの感想をいただいています。自分自身の中の対極のパーツ(部分)の対話は、本来はガイドが誘導していきますが、小さい子の助けが必要な時にガイドが誘導せずともBくんが現れたのが印象的です。Bくんと小さい子の対話はガイドが誘導せずとも成立し、お互いがお互いを認め、協力しあう存在となり、Aさんに気づきを与えてくれたようです。
※セッション内容はクライエントご本人の承諾を得て公開しています。また、セッション内容の解釈はクライエント本人にお任せし、基本的にはガイドが解釈を行うことはしません。
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