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IGI℠セッション Aさんの旅 その1

モニターセッションでは、3回のセッションの一番初めに、みなさんにインナーアドバイザー(内なる助言者)に会っていただくことにしました。

どのセッションとも、まず初めに呼吸に集中をしてリラックス状態になることから始めます。そして、十分にリラックスができたら、『自分だけの特別な場所』にいることを想像してもらいます。

Aさんが訪れたのは、一面に広がる雲の上。白、オレンジ、ゴールドに輝き、暖かく、ふわふわとした雲。

そこで会ったのは、Aさんのインナーアドバイザー。若くて白い鹿のルル。

Aさんはあぐらをかいて座り、寝転んだルルを撫でてあげます。ルルは「ルルル」と喉から音を出しています。

ルルと対話をしながら、ルルの首を撫でてあげていると、首に紐がくっついている以前のルルのイメージが浮かんできました。ルルが遠くに小さく見えます。暗く冷たい場所に縛られていて辛そうで寂しそうなルル。じっとして動きません。

「紐をつけなくても大丈夫」と言うメッセージが何度も降りてきます。

遠く近づけないので、念じて紐を取ってあげると、ルルが嬉しそうにぴょんぴょん跳ねて輝いています。

目の前にいる今のルルは落ち着いて安心し切っている様子です。寝転んでいたルルが起き上がり、ブルっと身震いをすると、一回り大きい大人の馬、ユニコーンのように大きくなりました。色も形も変わり、白い角があります。

Aさんがルルの背中に乗って角に捕まると、ルルが走り出します。霧か雲を舞立てながら、風に当たって気持ちよく走ります。そのうち、星が広がる暗い宇宙へと、周りの景色が変わります。ルルのスピードが弱まり、宇宙をふわっと浮いています。

ルルがとてもとても大きくなり、ルルの背中にゴロンと横になれるくらい。Aさんは安心感を感じながら、ルルの背中で横になって流れ星を眺めます。

「いつでもいる、いつでも会える」

こうして、Aさんとインナーアドバイザーのルルとの対面は終わりました。

セッション終了後、紐に縛られていたルルを見たAさんにふと疑問が浮かびました。

「自分も小さい時に縛られていたけど、今は自分が夫や家族を縛ってしまっていないか?紐をつけていたら安心だけど輝いていない、一方で、自分も若い時に紐をつけられていてよかったとも思う」

2回目のセッションではこの「紐をつけるべき」または「紐をつけるべきではない」と言う相反する考えについて掘り下げよう、ということになりました。

<ガイドのコメント>
Aさんはイメージが得意な方じゃないとおっしゃっていましたが、Aさんらしい自由なイメージでした。ガイドをさせていただく間はより具体的に五感でそのイメージを感じ取ってもらうように誘導しますが、その作業を重ねるとこちらも同じ風景を見ているように感じられ、とても気持ちが良くなります。ルルが、過去の紐の存在に気づいて撫でてあげたあと、形を変えて大きくなった(おそらく本来の姿)のが印象的でした。また、潜在的に心にあった問題をルルが形にしてくれたのも、潜在意識の力を感じます。

※セッション内容はクライエントご本人の承諾を得て公開しています。


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