胆経同様肝経は、西洋医学における肝臓の役割を担うとともに、筋肉の状態を示唆する経絡です。
交感神経系優位状態が持続すると呼吸も浅くなり活性酸素が発生する等、酸化が起こります。
例えば血中の乳酸もストレス、疲労、身体の興奮、呼吸の乱れ等で発生、その乳酸を分解する臓器が肝臓です。その乳酸はいわゆる疲労物質と言われ、分解しきれず血中に滞留すると血行不良を起こし、ますます筋肉が硬化していきます。
肝臓は乳酸のみならず、脂質、アルコール、薬等も当然分解する為、それらが継続すると肝臓も炎症を起こし、疲労し、分解能力が落ちてしまいます。
その為、また乳酸が蓄積してしまいます。身体が重いとは疲労物質が実際に滞留して重く感じる現象です。
肝臓の状態で、筋肉のしなやかさ、凝り、こむら返り等の影響として直結していきます。
次回以降も肝経について言及していきます。