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【最速感想】マトリックス4レザレクションズ『衝撃のウォシャウスキー監督の挑戦的仕掛け』

まずは青いカプセル(ネタバレなし)から
始めよう

一体どう描かれるのだろう。

どこを取ってもネタバレになりそうなんですが
とりあえず
マトリックス1~3は見ておくと良い。

そして、重要な
「脚本家のディヴィッド・ミッチェルが言っていた今後大作映画にとって革新的な仕掛け」
とはなんなのか?

これが見どころだと思う。

配役がなぜ変わっているのか、にも意味があるように思える。

つまり「モーフィアス」「エージェント・スミス」が変わっていることは頭の片隅に置いておくと良い。

とにかく序盤が最高だった。
この「マトリックス」というものをどういじっていくのか、

その野心と矜持に涙が出た。
(別に泣かせるシーンじゃないんだけど2回くらい泣いた)

マトリックスという作品そのものを
フリにして使い、いったいどこへ向かおうというのか、

その明確は答えは出なかったように思える。

全てはどこから始まりどこへ向かい、収束するのか
そんなものをワクワクしながら、まずは

ネタバレなしで観るといい。
日本の公開が先であり北米は22日から、というのも
ひとつのメッセージであり、日本のサブカルチャーへのオマージュなのだろう。


さぁ、ここから先は

赤いカプセル(真実に目覚める)を呑んだものだけが
読んで欲しいネタバレありにだんだんなっていく。


↓↓↓


とりあえず作品の1だけでなく2と3もめちゃくちゃいじってきて
重要な要素のなるのでやっぱり
1の続きというより

3までありき、の話になっていた。
なのでマトリックスシリーズが好きな人ほど感動は大きい

私は1が断トツで見返したときに良かったので
その哲学的語りを存分に発揮してくれるのを望んだ。

結構過去作をなぞっていく、
目覚めた世界の機械帝国も出てくるし、
ザイオン(目覚めた人間の拠点)の話も出てくる
(拠点は新たに移転)

ディヴィッド・ミッチェルがいっていた仕掛けというのがすごくて

今までのマトリックスは全部「アンダーソン君(ネオ)」が見ていた精神病だった、
というもの。
それだけでなく、アンダーソンはゲーム会社のプログラマーで「マトリックス」は大ヒットしたゲームだったのだ、という・・・・

そんななか、
「トリニティ」役のキャリー・アン・モスと再会するが
彼女は知る由もない。

こんな物語形式で
過去を振り返りながら、
「マトリックスのあのシーン良かったよね」と語りあうゲーム会社の同僚。
マトリックスから20年の時が経つ。

この邂逅的な語り方はたしかに
あらゆる大作が最後に「お祭り」として作っていく手法として革新的
(アイデアがないとマトリックス4の二番煎じと思われるが)

なぜネオとトリニティが配役が同じで数人が変わっているのか、というのも
「取り残された真実を抱えたまま時を過ごしている世界」
が表現されている。

アクションシーンの派手さになっていくと
マーベルシリーズで大方のアイデアは出し尽くしているのでこれがなかなか
ハードルが高い。

そんな中、マトリックスの
バレット撮影(カメラを無数に周りに配置してスローコマ送りしたまま回転させる)
これ自体をイジって

君が考えたもので君は倒されるのだ、という展開がすごい。

さらに言えば序盤で
実名のワーナーブラザーズを出して続編を「ウォシャウスキー抜きで始めようとしている」という
悪い噂までリアルにイジっているのがすごい。

これはもう、
監督の挑戦状なのだ。

焼き直しやリブート、大作の続編が望まれる今のカルチャーへの挑戦。

挑戦状、ということは
終わるどころか、これは始まりである。

台詞でチラッと
ラフな感じで「5もありうる」とあるんだけど
劇場内から、「おお」と声が出ていた。

「4」といわずにレザレクションズというからには
全然ナンバリング関係なく違う話になるのかと思いきや、
実はすべて繋がっていた
(これは嬉しくもあり、そっちに行くのか~とも思う)

なるべくネタバレなしで書いたが
とにかく
これは
「挑戦状でありチャンスである」
ということが映画を観ればわかるだろう。




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