10代とクリエーションをつなぐオルタナティブな学びの場「GAKU」。その事務局長を務める熊井晃史さんの活動領域は幅広く、なかなか一つの肩書きでは語れません。 拠点のアトリエ「とをが」がある小金井市でインクルーシブな公園づくりを牽引したり、商業施設のイベントのディレクターを担ったり、公民館の未来を探求する書籍を編集したり。人が心豊かに生きることや、子どもたちの可能性を育むプロジェクトに情熱をかたむけています。 実は、花や植物についても並々ならぬ関心を寄せる熊井さん。もと
中国からやってきた漢字から派生した「かな文字」。平安時代、和歌や日記、文芸作品などに用いられ、現代に残る多くの名作を生み出してきました。紫式部の生涯を描く2024年大河ドラマ『光る君へ』の影響もあり、今、注目が寄せられています。 その「かな文字」に情熱を注ぎ、1200年前の精神性に思いを馳せながらも斬新な表現を模索しているのが、書家の箕浦敬子さんです。柔らかく、細い線を用いながら優美な世界を生み出す作品群。書そのものの表現だけでなく、和紙の草木染めで自然の景色を感じさせたり
2024年3月10日、東京・渋谷PARCOにてひと足早い「お花見」を開催しました。集まった10代の学生たちが皆でつくりあげた「お花見」空間と、その体験を分かち合い、花の魅力について気づき、語りあった言葉たちをご紹介します。 「花あそ部2024」特別講座『ひとりとみんなと、つくるお花見の時間』概要ページはこちら 渋谷PARCO9階に「お花見」の空間を作り上げる 「花あそ部」は花いけジャパンプロジェクトによるいけばなのクラス。花をいけることを自由に楽しみながら、「人はな
花屋さんで花を選び、お気に入りの花瓶に飾る──素敵な生活だけど、「忙しくて植物の面倒は見れない」という人も多いはず。 しかし…… 「自然体験は決して嗜好品じゃなくて必需品。自然を摂取した方が健康に良いんです」「緑のある場所にわざわざ行くのは難しくても、窓から見える緑や、部屋に飾る観葉植物や花も、すごく大事な自然体験になります」 そう教えてくれたのは、東京大学准教授・生態学者の曽我昌史さん。生物多様性の保全や、その喪失が人間社会に与える数々の影響について研究していま
花を買うだけでウェルビーイングが向上する。もしそれが本当だとしたら、さっそく暮らしの中に取り入れてみたくなりませんか? 「『花を見たくらいで何かが変わるのか』と思われるかもしれないけど……」と前置きしながら、幸福学を研究する慶應義塾大学大学院教授の前野隆司さんが語ったのは、花と幸福、そして自己肯定感の関係性。 前野隆司さんと、花を愛するLiLiCoさんとの対談後編では「お花とウェルビーイングのいい関係」をテーマにさらに深掘りしていきます。LiLiCoさんからは、花を飾
花を部屋に飾ったり、贈りあったりすることで生まれるハッピーな感情に、覚えがある人も多いのでは? 実はウェルビーイング(well-being:心、体、社会生活が充足した状態を表す概念)の観点からも、花の持つ力が注目されています。 今回は、家には必ず花を飾っている、というほど花を愛するLiLiCoさんと、日本における幸福学(well-being study)の第一人者である慶應義塾大学大学院教授の前野隆司さんの初対談が実現。テーマは、「お花とウェルビーイングのいい関係」です。