果たして柔軟剤は必要なのか問題
韓国のソウルでは、外国人専用アパートみたいなところに住んでいた。実際のところ、入居時の外国人割合が8割だったのだが、ジリジリと外国人の数が減り、最後の方には韓国人だらけになっていた。ある時点で、入居の条件を緩和せざるを得なくなり、その頃からアパート内の掲示物が、英語と韓国語併記になっていった。そして帰国直前の2019年には、ゴミの分別を徹底させるための注意書きが韓国語オンリーになったのにはビビったよ。
ちなみに外国人ファミリーのところには、主にお掃除を担当するヘルパーさんがいることが多く、外国人がゴミの分別をきっちり守っていたというよりも、全部ヘルパーさんがやっていた疑惑はある。
外国人が多いアパートで、唯一といってもいい問題は「柔軟剤による香害」であった。すれ違った時に香るということではなくて、ベランダに設置された大型ガス乾燥機で乾燥させている間に、周囲に放つニオイの濃度が尋常じゃないのだ。
もちろん「Downy」の香りである。
私も一時ダウニーを使っていたことがあるから銘柄が分かったのだが、それにしてもあり得ないほどの香りが漂ってくるのだ。隣の家のベランダの乾燥機から、窓を介して我が家の室内にまで入ってきて、そのために頭痛を引き起こされる程で、絶対に「用法容量守ってないやろ!!!」と脳内でツッコミかまさずにはいられなかったのだ。
自分の家でダウニーを使った衣類を干していても、そこまで香りはしないのにと不思議だったが、窓を閉めて対応すれば事なきで、隣人トラブルには発展せず。が、それ以来、ダウニーの香りに良いイメージがない(汗)。
帰国後は柔軟剤は使わず、乾燥機を使う場合に、静電気防止用に柔軟剤入りシートを投入する程度。ただ興味本位でコストコで買った柔軟剤(エコベール)が倉庫に残っていたので、それを消費しなければと思い立った。
で、しばらくその柔軟剤を使ってみて、理解したことがあった。
ということを!
それが分かった背景について、書いてみる。
我が家の洗濯機には、温水が引き込まれている。
が、洗濯物の室内干しのニオイ対策に導入した銀イオンホースが優秀すぎて、温水を使わなくなってしまったのだ。
そんな状況で、数年ぶりに洗濯槽の洗浄をやってみようと思い立った。過去に一度やってみたことがあったが、温水で洗濯していたからか、ほとんど汚れが出てこなかったので、数年放置してしまったのだ。
今回は、これを使ってみた。
そうしたら、やはりほとんど汚れは出なかった……….orz
かなめ「そんなことないやろ、なんかやり方が間違ってるんちゃうか?なんも出ないわけないやろ。」
私もそう思ったのよね。
が!!!
柔軟剤をしばらく使い続けていたある日のことだった。
雑巾の洗濯に温水を使う必要があり、久しぶりに銀ホースを抜いて、温水でオキシ漬けをした後、洗濯機を通常運転させた。
脱水が終わって洗濯槽をのぞき込んだら、それはそれはおぞましい光景が!
黒い海苔のような汚れが洗濯槽の下のほうにベッタリと………orz
過去の洗濯とちがう点は「柔軟剤」だけである。
しかも、フツーに考えて「柔軟剤入りの最後のすすぎ」後には、すすぎが入らないので当然と言えば当然。柔軟剤成分が洗濯槽に残るにもかかわらず、その洗濯槽を洗うチャンスは、次の洗濯時までない。
洗濯だけならば2回のすすぎでほぼ洗剤は洗い流されているはずだ。そうでなければ衣類にも洗剤成分が残っていることになる。残っていても、人体に影響がないレベルにまで落ちていないと困る。
柔軟剤を使った後に洗浄などしないなら、柔軟剤成分がカビの発生に大きく寄与していると、フツーに考えられる。
もう一つ理解したことが。
温水を入れるのが難しいから、常温の水でも洗浄できる別の薬剤が必要だということは分かるのだが、温水が確保できるならやってみる価値はあるかも。
高温のお湯は部品を傷めそうだから非推奨だけど。
ついでに書くと、私は洗濯が終わった後、洗濯機のフタを開けたまま放置している。そのままフタをするとカビが来そうだから。でもこれってビジュアル的にはとっても美しくないので、気づくとカナメがすぐにフタを閉めちゃう(汗)。
でもドラム式洗濯機の場合は、フタを全開にしておくことは難しかったので(通行の邪魔になる)、完全にカチッとロックせずにふわっと開けておくことしかできなかった。なのでカビ予防の点でも、縦型の洗濯機の方が、使い勝手はいいのかも。
ところで、先日家電量販店で定点観測してきたんだけど、ドラム式洗濯機には、「洗濯槽の洗浄」メニューがあった!
さすがメーカーさん!!ちゃんと考えてはる!!
ということで、結論としては、「防カビ観点からは柔軟剤は禁忌w」という結論に落ち着いた。ふわふわにするならば乾燥機を使えってことね。
もちろん柔軟剤の存在自体を否定するものではないけれど、カビの原因になっていることは確か。それを避けるためには、柔軟剤使用後に、手動ですすぎ工程を入れて、フタを開けておくのが良いのかも。でもそれっておそらく水と電気を食うのでコスト高にはなる。
ちなみに乾燥時のドライヤーシートは、これがおすすめ。無香料もあるけれど、この香りはナチュラルのゼラニウムで、かつ「かすかに香るだけ」である。
円安でびっくりするほど色々なアイテムの価格が上がっているけれど、それでもここでしか買えないものもあるから、厳選して使うといいかも。ヘナはいつもここで調達してるよ。