4.10 【DIY】ペンキ塗り
少し順番が前後したが、壁紙を貼っている期間に、ペンキ塗りもした。
まず塗ったのが、キッチンエリアに設置されているPS(パイプスペース)室へ通じる小さな扉。もともとは緑色だった。
キッチンに立つたびにその扉を見るとゲンナリするので、何か色を塗らないといけないのだが、黒にしようかネイビーにしようかと迷っていた。茶色は錆止め剤みたいに見えるので却下。実は玄関用に茄子ネイビー色の水性ペンキは買ってあるので、それを塗ってもいいなと思っていたのだが、我が家の別宅と化しているホームセンターで、
「チョークボードペイント」というものを見つけた。
ペイントしたところが黒板のようにチョークで書けるようになる、というアレである。
ビビッと来たw
これ塗って、チョークで「Word of the Day」なんかを英語で書いてみたらいいんじゃないかと!
Behind every successful woman is a substantial amout of coffee.
とか書いてみたいっ!!!まさにカフェっぽい。もちろん筆記体で!!
決まりだ。ブラックで行こう。
キッチンエリアのPS扉の周りを、マスキングテープを貼ってペンキがはみ出さないようにして、その周辺をさらにテープ付き養生シートを使って養生する。
準備ができたらペイントだ。
と思ったら、なぜかカナメが準備万端でハケとバケツに入れたペイント剤を持って立っていた。そしておもむろに塗り始めた。
「え、キミが塗るの?????」
てっきり私が塗るんだと思ってたよー。キッチンなんだからさー。
とは思ったが、なぜかカナメは嬉々として塗り続ける。相当楽しそうに見える。
ところで、キッチンのコンクリート壁の中に不自然にあった緑色の扉を、チョークボードペイント(黒)で塗ると........
本当にびっくりしたんだけど、
「なんか、その扉には存在の意味があるのね」
と思えるようになったのだ。いや、存在の意味はある。パイプ通す時にチェックしないといけないから、扉必要なんだよ。必要だからあるんだよ。
知ってる。でもさ、なんでキッチンのここにあるのよ、邪魔で仕方がないんだけどさー、という気持ちでいたのが、
「キミがそこにあるのは必然である。っていうか、ないと空間が引き締まらない。」
いわば完全にアクセントカラーの役割を果たしてくれた。
チョークボードペイントの黒って「反射率ゼロかよ、ってかブラックホール?」とツッコミを入れずにいられないような、徹底的&圧倒的な黒なのであーる。
圧倒的ブラックがあると、その周辺の軟弱で中途半端なグレー色のコンクリートが、正直かすむ。そう、視線が行かない。
こういうソリューションもあったのかと驚いたのだが、キッチンのコンクリート地が粗いのが全く美しくは見えなかったのだが、そこに視線が行かなくなった。ブラックホール的黒色物体の背景でしかなくなった今、それは全く大きな問題ではなくなった。
すごくない?
しかも鉄の扉だから、磁石のあるものならくっつく。この用途ゼロの扉もチョークボードになったり、磁石でモノを吊り下げたりできるのでは?と思うと、一気にキッチン設計が楽しくなってきた。
気を良くした私たちは、一気にペンキ塗り作業を加速させた。玄関ドアと、トイレのドア(片面)のペンキ塗り作業に挑む。
玄関ドアと(もともとあった)トイレの内側面は、茄子ネイビー色で塗る。これは簡単だと思ったのか、なぜかカナメは私がやったらいいと言う。
作業の側面支援系、養生も私のミッションだったので、細々とペンキを塗る部分の周囲にマスキングテープを貼り、さらに飛び散る範囲内にテープ付き養生シートを貼ったりした上で、ペンキ塗りを始めた。
もとい。
ペンキではなく、サビ防止剤(赤)を塗り始めた。これはもうどうでもいい。とにかく塗ればいい。
不覚にも楽しいいいいいいいいいいい。
絵心のない私でも塗れる。全面一色。とにかく塗ればいい。簡単やん。
途中、カナメが来て
「この色は.......ちゃうかったな......」と言って去っていった。
確かに。私は最初、マルーン色でもいいかなと思っていた。でもそれってサビ防止剤のままで放置したっぽく見える。
そして乾燥のため放置。翌日に本格的にペンキ作業に突入だ。
赤の上に映える茄子ネイビーくん。眩しいよ.......
ほいほいと一度目を塗り、時間をおいて二度目を塗る。そこで気づいたことが。
何度塗っても塗っても、左右に塗っても上下に塗っても、力を入れても抜いても......
ハケの跡が残る........orz
今度はカナメがトライ。やはりどんなにしてもハケの跡が残る。残る。延々と残る。こういうもんなのかなぁ?ローラーにした方がよかったのかな、それともスプレーでプシューって吹きつければよかったのかも。
とりあえずトイレの内扉にも塗る。この扉はすでに外してあるので、屋上に養生シートを敷いて、その上に扉を寝かせ、同じように塗っていく。乾かす。二度目を塗ろうと屋上に上がって絶句。
養生シートが風でめくれてペットリとついてる......orz
しかも掃除したはずなのに、なぜか小さな石や砂が降りかかってる......。養生シートの上に重石として置いていた年季の入ったコンクリートブロックから落ちたのかもしれない。
もともと二度塗り予定だから、そういうゴミを取りながら二度目を塗ったのだが、例によってハケの跡がつきまくり........。
この件については、かなり後になってミズキさんに聞いてみた。「プロはどうやって跡が残らないように塗ってらっしゃるんですか?」と聞いたのだが、
「あ、プロでも残る残る。どんなに上手な人でもね。でも気にならなくなるよ。特に自分の家でしょ?こういうのも愛着わくもんでね。」
と問題にしてくれなかった。そうじゃない。ソリューションが聞きたい。でも誰が塗っても多少の跡は残るんだったらしゃーないか。
茄子ネイビー色は、我が家で壁紙として採用したブルーとは違う色だったけど、なかなかの男前色なのでめちゃ気に入った。強い色で塗装すると、そこがキュッと締まるのね。
日々、学ぶことが多いわー。
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