4.9 【DIY】置き敷きフローリングと巾木設置

 フローリング材は、置き敷きタイプ(裏面シール付き)を購入した。厚みは2mm、と薄い。約1畳弱分が2,500円位であーる。

これに決めた理由には色々あるのだが、とにかく色々とやらかしまくっている私でも、確実に貼れそうに思えたからだ。

まずノリなしの素材の場合、最初に床に大量のノリをぶちまけて、それを均等に伸ばす、というステップが必要になる。

ノリの海に突撃してギャーギャー言う自分が見えた......orz

脳内イメージで、どう考えても、ノリを踏まずに貼れる気がしない。

そして、分厚い素材もあった。そちらの方が重厚感があっていいのかもしれないが、高額になるし、かなり重い。そして何より、

「あれ、どうやってカットするのだ......もしかしてノコギリ???」

と想像するだけで無理ゲーに思えた。私は全く自分のことを信じてない。できるわけがない。

そして2mmの置き敷きフローリングを貼る場合には、特殊な道具は必要なく、カッターで簡単に切れるらしい。

シールなしで置くだけのものもある。これだと賃貸でもOK。

壁紙屋本舗さんのページはこちら。

我が家は、すでに床が昔のフローリングとベニヤ板の混合になってしまっているので、置くだけではなく、完璧に貼り込みたかったので、シール付きを購入したのだ。今回は、ネット通販ではなく、ホームセンターで購入した。直接、柄も見て確認したかったのだ。ネットでサンプルもいくつか取り寄せてみたが、小さすぎて雰囲気がつかめなかったのだ。

ちなみに、ビンテージウッド柄である。箱には「オールド」と記されていた。

でね。

床材変えると本当に部屋の雰囲気が変わるのよっ!!!

床の模様がなんとなく好きじゃないなぁ、と思っている方には、超絶オススメである。ため息がでるほど、ぐっと閉まる。

壁紙を貼っていても「おおお」と思うのだが、新しく貼った壁紙の好対照で、ダークブラウンの床を敷き始めると、思わず手で止めて何度も写真を撮ってしまった。それほど、雰囲気がガラッと変わる。

実は、次男のレンが壁紙貼りの途中に東京に帰っていったので、それからはカナメと二人作業になってしまった。

カナメは、棚とキッチンの作業台のデザインを延々と考えているようで、めちゃくちゃ忙しそうであった。エアコンの効いた部屋でデスクワークしてた。

いいなぁ。

でもさ、当初の予定では、壁紙貼りとフローリングは私の担当だったんだけど、壁紙はカナメとレンがめちゃくちゃ手伝ってくれて、何とか終えることができたので、床材くらいは自分でやらないとな、と思っていた。

っていうか、めちゃ面白いねん。

家族のSNSグループがあるので、そこにフローリング貼りの途中経過写真を載せたところ、東京に帰ったレンから、

「いいなぁ、パズルみたいで面白そうっ」

というコメントが入っていた。

そうそう。パズルみたいなのよ。

フローリング材は、同じ素材を同じように貼るのではなく、その貼り方によって模様を作り出すことができる。最初の一枚を貼ると、その隣には、半分のサイズに切ったものを貼り付けるのだ。その次はまた一枚を貼り、そして次は半分の板を貼る。こうすると模様がキレイにずれてパズルのように見えなくもない。

実際の貼り方は、こうでは、ない。

まず、始める辺を決める。その辺に沿うように、まず1列目をどんどん貼っていく。端までくると、そのサイズにカッターでカットして貼る。

だいたい、キレイに貼れる。美しい.......。

2列目は、まず半分サイズのものを貼る。そしてオリジナルサイズのものをどんどん貼っていく。カットして2列目を終える。

3列目は、また1列目と同じように、オリジナルサイズから始める。

こうやってどんどんと敷きつめる面積を広げていく。

どんどん上手になっていく。

すでにプロの境地かもしれない......と思ってしまうほど、この作業は簡単である.........

わけがない。トラップは必ずある。どこにでもある。

フローリング作業のトラップは、配管が出ているところなどの細かい作業である。そして信じられないことに、壁は真っ直ぐではなかった.......。本当にすんごい誤差のレベルなのだが、確かに数ミリずれている。要するに平行であるはずの両端の壁が、実は平行ではない、という事実にめちゃくちゃびっくりした。

そのため、端に貼るフローリング材のカットは、微妙に斜めラインになる。そしてキチンと計ったはずなのに、なぜかキレイにハマらなかったりする。そして最後のフローリングを貼るべき部分が1cm程度であっても、貼らないわけにはいかない。貼らないとめちゃくちゃカッコ悪い。なので、スタートは10mm幅で、終わりが13mm幅という範囲を、カッター一本で切り出さないといけない。

気分は切り絵作家である。めっちゃ分厚い板だけどさ。

無事に切り取って合わせてみると、壁がまっすぐじゃないみたいで、ひっかかってはめ込めない。

こういう微調整をチビチビやっているうちに、時間が経ってしまう。

トイレやキッチンの給排水管の周りも、カッターを使って丸くくりぬいては型合わせをして、ひっかかったらまた1ミリだけ切り取って.....ということもする。

やっとすべて終わった!!!

と思って片付けをして、最後に洗面室の引き戸を閉めると......。

引き戸の下に、1センチほど貼ってない板が見えた時には、もう茶色のペンで塗ったろか、と思ったわ........。

外はすでに暗く、スタンドライトを照らしての作業だったので、精魂尽き果てて、その作業は翌日に持ち越した。

さて。

壁紙を貼り、フローリングを貼り、次は何かというと、巾木という見切り材をつけていく作業に入る。

実はその前に、玄関部分に敷き詰めたフローリングの最後の部分を、同じく見切り材としての「上がり框(かまち)」というものを設置しないといけない。

我が家はもともと、リアルフローリングに立派な木材の框がついていた。そして、その上に2mmのフローリングを敷いているので、玄関側からみると、框の上に2mmの板が乗っているようにしか見えない。実に美しくない。そのため、新たに框を設置するのだが、ホンモノの木材の框ではない。2mmのフローリングには、それに見合う「塩ビの上がり框」がある。ちゃんと2mmの置き敷きフローリング用のものがある。それをネットで購入して、ボンドでべったりと貼り付ける。完全に工作の時間であーる。しかしやっぱりこういう細かい部分も素人ながらやっておくと、見た時の完成度が全く違う。

次に巾木を設置する。これは壁とフローリングの間の境目を隠すための化粧材なのだが、デザイン的な要素もある。グレーまたはブルーの壁、ダークブラウンの床の間に、さらに濃いブラウンの巾木を貼っていく。

根性のない私は、この巾木もネットでシール付き、そして「ソフト巾木」というものを買った。そしてロールタイプ(長い)ではなく、カット巾木を束で購入した。長いロールを一気に設置すると失敗しそうなので、チマチマと一枚ずつ確認しながら貼るのが自分には合ってそうに思ったからだ。

巾木を選ぶのも簡単にはいかなかった。最初に4種類くらいの色違いの巾木を一本ずつ買っておいて、壁紙貼りとフローリングの作業が終わって初めて、巾木を合わせてみるのだ。その中から、一番フィットするものを選び、ネットで注文する。多少の失敗を考慮して、これも多めに注文する。

巾木を貼るのは難しくないが、凸壁、凹壁の部分に工夫が必要になる。凸壁の場合は、それなりに厚さのある巾木を凸壁に沿って曲げるために、髪を乾かすドライヤーの熱い風を吹き付けながら曲げていく(そうすると、めっちゃキレイに貼れる)。凹壁の場合は、切り目を入れて曲がりやすくする。

面倒なのはその程度である。

そして、コンクリート壁とフローリングとの接合部については、ミズキさんに聞いてみた。

「ここにも巾木貼ちゃっていいんですか?それともコーキングとか..... 」と私。

ミズキさんは、「コーキングでいいよ。それと色はグレーね。白にすると、ホコリが目立つからね。意外と端にホコリたまるのよ。」とTIPS付きで教えてくださる。

なるほどなるほど。

そんなこんなでようやく私たちのパートが終了した。ミズキさんに連絡をとると、翌週にはすぐにプロの最終作業が入ることになった。

長かったけど、ようやく終わりかーっ、という気分の私に対して、「まだ終わってない、っていうか全く始まってもいないわい。」という顔のカナメがいた。

知らんがな。がんばって考えてなー。もう私のパートは終わったもんね!


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