お料理上手な母の、飲み屋ハックレシピ
うちの母は、めっちゃくちゃお料理上手である。
子供たちがそれぞれ一人で実家に遊びに行くと、必ず食事の写真をファミリー内でシェアしようとする。
ちなみに我が家のファミリー専用SNSは、FamilyWallを使っている。
実は、もともとはPathというめちゃくちゃ使い勝手の良いClosed SNSを使っていたのだが、韓国系の会社に買収されたと思ったら、あっという間にディスコンになっちゃった。これはかなりショックだった。家族でやりとりした記録や折に触れてアップした写真が見られなくなるわけで。とりあえず自分が投稿したものは各自アーカイブできたのだが、全体として見返すことはできなくなった。
とにかくだ。我が家の子供達は、実家に行くとその食卓のメニュー全体をスマホで撮影し、必ずFamilyWallにアップする。料亭のお食事みたいだからだ。その度に、
「ママさんは、何故におばあちゃんに似なかったのだ。」
という答えの出ない問いが幾度となく繰り返される。
うるさいわいw
ところが、無事に隔世遺伝したと見えて、長女のセリ(芹)はお料理上手さんである。私に似なくて良かったw
うちの母はお料理上手なだけではなくて、舌も肥えていて味の違いが分かる人である。卵が先か鶏が先か。舌が肥えているからお料理上手なのかもしれない。
私は、割と世の中にある食べ物の8割くらいが美味しいと感じる超絶ハッピー舌を持っているので、時々カナメに「お前、ホンマに美味しいもの食ったことないんやな。かわいそうに。今度マジもんで美味しい店に連れてったる」と言う。
それなのに、なぜ。
滞在している国でも、旅行に行っても、地元でも、行こうとするのはB級時にはC級グルメ。自転車を延々と漕いででかけていくのは餃子の王将、電車に乗って県庁所在地まで行って食べるのは牛丼ってどういうことっ!!!!
そんなテキトーにあしらわれてしまう舌を持つ私なのだが、母に作ってもらった超絶美味い食事の中で、私でも作れるメニューについて書いてみたい。
どちらも母が父と一緒に行った飲み屋さんで、食べてみて美味しかったメニューを、母が再現したものである。つまり30年以上前に教えてもらったものである。ちなみに末っ子のバク(麦)くんは、この揚げ握り茶漬けが大好き。
揚げ握り茶漬け
1、カツオ昆布を多めに入れた大きめのオニギリを作る。
2、たっぷりの油でオニギリを揚げて、油を切っておく。
3、だし汁を沸かして、酒と塩だけで味をつけて、最後に醤油をたらしてかけ汁をつくる。
4、丼にオニギリを入れて、熱々のかけ汁をかけて、ネギなどの薬味を乗せる。
5、オニギリを崩しながら食べる。
かつお昆布って、こういうの。高級なものでなくても十分美味しいよ。他の昆布でもいいよ。ごま昆布やしそ昆布も美味しいけど、カツオが一番いいね。
海外にいる時に、これをお客さんに出したことがあるけど、めっちゃウケたよ。この料理のいいところは、事前に準備できること。オニギリを油で揚げるところまで準備しておいて、器に入れてレンチンすると、オニギリが熱々になるので、そこに順次温めたかけ汁をかけるだけでいい。大量サーブにも適しているので、パーティの最後に出すといいよ。その時はオニギリを小さめに作るのが良い。
カキのオイル漬け
これを実家で食べたカナメが「こんなに美味しいカキ食べたことがない!」と感激したものである。作り方はめちゃくちゃ簡単。
1、キレイに掃除して水洗いした生牡蠣の水を切って、そのままフライパンで加熱して水分を飛ばす。
2、水分がでなくなってきた頃に、オイスターソースをたっぷりと入れて味付けする。
3、できあがったオイスター味のカキを瓶に詰めて、オリーブオイルで瓶を満たす。月桂樹の葉や鷹の爪を入れても良い。
4、白ネギを細長く切って水に晒し、白髪ねぎを作る。しっかりとオイル漬けになったカキを小皿に盛り付けて、その上に白髪ねぎを散らす。
オイスターソースと言えば、李錦記だよねー。
このレシピにはちょっとしたエピソードがある。カナメが上司と飲んでいる時に、このカキがめちゃ美味しいという話になって、そのレシピを聞こうと酔っ払って実家に電話をかけたらしい。「お義母さんのカキがめちゃくちゃ美味しかったんですが、どうやって作るのかなと思って」という電話がかかってきたと、母がめっちゃ嬉しそうに言ってた。
カナメ、キミ、すごいねw
一切の可愛げのないタイプの私からすると、住んでいる星が違うとしか言えないw
ということで、課題ハッシュタグで、初めて書いてみたけど、こんなのでいいのかな?