自分で運べない家具は、買わない方がいいよね.....
実家の残置物の整理をしていて、最もコストのかかったものは、「大型家具の処分」であろう。
大型の電気製品も、家電リサイクル法により、処分が有料になっている。それでも、数千円の域を出ることはない。特に、家電製品を購入して配送してもらうついでに別の大型家電の処分を依頼した場合、別途出張費が求められたりはしない。つまり純粋な処分コストを払えば、それはなんとかなるものである。
それが古い大型家具の場合、その処分の選択肢は、以下の二択である。
1、粗大ゴミとして自力搬出する
自治体によって、またモノの大きさや種類によって、数百円から数千円ほどと幅があるが、格安で処分できる。が、自治体が指定する搬出先(多くは自宅前や、マンションのゴミ集積所あたり)まで自力で運ぶ必要がある。
2、業者さんにお願いして、廃棄処分をお願いする
一人で搬出できないような重量のある大型家具の場合、搬出するだけで2名以上の人手がかかる。出張費と処分代だけで、数万円ほどかかる。
本来ならば、「リサイクルショップの業者さんに買い取ってもらう」という選択肢があると思うかもしれないが、今のこの時代、大型家具を引き取ってくれるリサイクルショップは、ほぼないのである。
洋・和を問わず大型のタンス、または大型の食器棚(水屋箪笥)は、一切引き取ってもらえないのだ!!!
購入当時、それがどんなに高額なものであっても、ライフスタイルの変化によって、全く売れないものになってしまったのだ。
昔の嫁入り道具であった高級たんすも、将来は子供や孫の代まで使えるだろうと思って奮発して購入したのかもしれないけれど、廃棄するだけで数万円かかると知ると、ゲンナリしてしまう。そして子供にも同じことをさせるのは気の毒すぎるので、心を鬼にしてバッサリと処分するに限るのである。
マンションの場合は、エレベーターがあるから、まだマシかもしれない。
が、戸建てに住んでいて、フローリングのある床から屋外までの間に「段差が一切ない」というご家庭は一つもないと思う。
まず玄関と土間の間で段差があるし、玄関そのものも、地面と同じ高さにあるわけはない。敷地面積が広い戸建ての場合は、もしかするとスロープで降りられるようにはなっているかもしれないが、通常は階段状になっている。
無理に大型家具を自分で運ぼうとして、事故が起こらないとも限らない。
だから、業者さんに数万円のコストを払って、処分をお願いするしかなくなってしまう。
つまり、自分達で玄関前まで運べるサイズのものであれば、それは自治体の粗大ゴミ回収サービスを使って格安で処分できるが、そうでなければ数万円のコストをかけて民間サービスを利用するしかない。そしてそのコストが今後安くなることはない。
購入時から廃棄する時のことを考えておかないといけないってことね。