【リノベ備忘録】除湿乾燥機「カライエ」の設置


天井をぶち抜いてコンクリート打ちっぱなし状態になったエリアの(さほど広くもない)天井には、割と色々なものがくっついている。

まず長い長いライティングレールがぶら下がっている。そしてプロジェクターとそれに対応するようにスクリーンを設置した。

スクリーンの設置には手こずらされた。まず天井から吊すための工夫をしなければならない。天井に穴を開けるのが怖いカナメは、電気工事のサトルさんに、スクリーン設置用の穴を開けておいて頂こうとお願いしてみた。

少しチャラいサトルさんは、「え、そんなことせんでも、ここにな、吊具をつけたらええねん。サンブな。」とサラッと言う。

私「サンブですか?(Google Keepにそのまま「サンブ」とタイプする)サンブというのを買えばいいんですね。」

実は、事前に、天井の様子を見て、ケイテンが吊り下げられていた時に使っていた穴が等間隔に開いているので、そこに色々とぶら下げられるんじゃないかと、吊り金具(O型)を買っておいたのだ。というのは、キッチンにライティングレールを這わせているのだが、そこにひとつだけ吊り照明をつけて、ダイニングテーブル上までケーブルを持ってきて、そこで固定すればいいんじゃないかと考えたのだ。天井についている穴に、そのO字型の金具を設置すれば、そこで照明器具を固定できると考えたのだ。我ながら頭がいい。

が。

私「こういう金具ですよね。これのもうちょっと長いのを買ってくればいいってことですよね。」

サトルさん「これは、はまらんのと違うかな。」

と言って、脚立に乗ってその穴(アンカー)に吊り金具を入れようとするが、入らない。

サトルさん「サンブな。サンブを買わな。これは入らない。えっと、あれあったやろ。ここにもともとはまっとったやつ。」

サトルさん、ケイテンを解体した時に残されていた資材を物色しに行って、そこから長いボルトを持ってきた。それを天井にはめて見せてくれた。

サトルさん「これな。これがサンブ。ネジの幅がちゃうねん。サンブしかはまらんから。それ買うてきて。」

え、私???って、私か、その仕事は.........orz

全く。こういう資材はサトルさんが見繕ってきてくれて、さくっと請求していただいてもいいんだけどなー、とは思ったが、そもそもプロジェクターのスクリーンを設営するのが、彼の仕事とも思えない。カナメに聞いてみた。

私「なんでサトルさんに、そんなことお願いしたん?そもそも電気工事と関係ないやろ。」

カナメ「彼、コンクリートにバンバン穴開けてたやん。インパクトドライバーで。たしかにオレも買って持ってるんだけど、怖いんだよね。本当にまっすぐ開けられるかどうかも分からないし。で、ちらっと聞いてみたら、穴開けるくらいはなんぼでもやってくれるって言ったから、お願いしてみたまでで。」

なるほど。了解了解。それよりも「サンブ」だ。

私は、どちらかと言えば周到に準備して現場に挑むタイプなんだけど、とにかく建築関係については門外漢すぎる。かつ、今までもホームセンターのスタッフの方に色々と聞いてみたら、すべての回答がその場でサクッと得られてしまったもんだから、よく調べずにホームセンターに出かけて行ったのだわ。

それにしてもホームセンターのスタッフさんって、めっちゃ博識。聞けばどんどん知識を引き出せるので、色々と相談に乗ってもらうといいと思う。自分で調べるにも限界があるのでね。

ところが。

まず金具が大量に置かれている棚を探してみる。サンブと書いているものが、ない。そこで初めてスマホで検索をかけてみた。

それで初めて「サンブ」が「3分」であり、インチ表示で3/8と表記することもわかった。1インチあたりの山の数が16。もう訳がわからない......orz

ミクロ視点な私は、ここで動きが止まる。「3」の数字がどこからきているのか、脳内が「??????」になって、ネジどころの騒ぎではない。

ホームセンターの端に移動して、邪魔にならない場所であることを確認し、必死で検索を続ける。カナメがどこで何をしているか知らないか、どうでもいい。

まず3分の「3」は、インチ表示の分子部分を慣例的に呼んでいると。で、この分数表記の数字は「外径」の大きさということが分かった。

なるほど。

ということは、このホームセンターにおかれている金具のラベルで、「3/8」というものを探せばいいのか!!

とガッテンして、再度売り場に戻ると、カナメがスタッフさんと二人で吊り金具のラベルを確認していた。

そうだった。キミはそういうスタイルだったよね。分からないことはプロに聞く。分からなくても結果出せたらオーライだよね。

それで正しいのよね..........でも、私の脳が納得しないのよーっ!!!

だがしかし。3分表記のネジなんてないないない。店員さんも「今は、インチ表記使わないんですよね。でもあったはずなので。あ、これなんかそうですね。」

ゼロではないけれど、選択肢はほとんどない。ほとんどないので、あるものを買うしかない。

って言うか、なんで今更、こんなサイズのものにこだわらないといけないのだ!!

とは思ったが、少ないながらも3分のO字型金具を見つけることができたので、それを購入して帰路についた。

家にもどってから確認したところ、バッチリとネジが合ってするすると金具が吸い込まれていった。

なるほど。この金具をつけておけば、天井に何かを吊すのは簡単だということが分かった。これは色々と応用できそうだ。なんか、これだけでも天井をあけておいて良かったと思ったよん。

さて。ここからが本題である。相変わらず前置きが長い。

この天井には、もう一つカナメが最初っからつけたいつけたいと大騒ぎしていたものが設置されている。この設置もサトルさんにお願いしたのだが、ビジュアルだけ見ると「小さなエアコン」と言えなくもない。

が、違う。

除湿乾燥機「カライエ」だ。

この商品、もともと廃盤になっていたものがネットで見直されて、再発売に至ったと、カナメがウンチク語ってたわ(汗)。私には、この製品の価値がよく分からないのだけれど、とにかくカナメはこの商品を見るためだけにダイキンのショールームに出かけていったくらいだ。

当初、私たちは年の半分以上を海外で暮らす、という計画があった。カナメはマレーシアに住みたい様だったが、私はノービザで入れる国に時々ちらっと行ってエアビーに泊まるれればいいな、という程度だった。結局、リノベして住み始めると、あまりに快適で、そんなに長期間海外にいく必要もないと思うようにはなった。が、とにかく昨年の段階では、長期にせよ短期にせよ、「家を空けることが時々ある」と思っていたので、留守宅に湿気が来て、壁にカビが来たりするのは嫌だなと思ったのだ。特に私はカビなどにアレルギー反応を起こすことがあるので、長期間にわたって換気ができない家には苦手意識がある。そういうこともあって、カナメがこだわるその製品を設置することに、特に反対する気持ちはなかった。

それほど大きくもなく、特に我が家の場合は、天井近くのコンクリートの壁に設置したので、日々の生活で、その存在を意識することもないのだが、逆にその効果の程は全く分かっていなかった。

エアコンをつけている時期は、常時オンにしておく必要もないので、しばらく使っていなかったのだが、年末年始に20日間の台湾旅行に出かける際に、ここぞとばかりに電源をオンにして行った。

海外生活が長く、日本に一時帰国する間は、しばらく家を開けるのだが、それがそれほど長期間ではなくとも、家に戻ると何とも言えない匂いを感じていたので、20日間もの間、家を開けた時には、さぞかしカビ臭さを感じると思っていたのだが、

それが、全くなかったのだ!!!

すごくない???

まるで朝出かけて、午後に帰ってきたみたいに、20日以上も家を開けていたとは思えないほど、家の雰囲気が普段通りに感じてびっくりしたのだ。

この、地味すぎる機能だし、目に見えて何かしてくれるわけではないんだけど、もしどこか部屋の一部でもカビやすいなと思っていたり、旅行好きで家を空けることが多かったり、または別荘をお持ちの方などは、ぜひぜひ、このカライエさんを設置されることをオススメするのであります。

でもね。今はスイッチどころかコンセントに電源すら入れてない(汗)。今はエアコン(暖房)をつけたままで、風邪対策で湿度を上げるべく加湿器をガンガン動かしているので、カライエさんと加湿器を同時につけると、

エンドレスバトル......

になってしまって、電気代だけが嵩んで私の一人負けになってしまうので、冬の間はお休みしてもらっている。

そういえば、我が家には、Google HomeとAmazon Alexaと、LINE Clovaがいるんだけど、以前、私が一人で家にいる時に、Google先生に話しかけたところ、Google先生が答えてくれたんだけど、なぜかその内容にAlexaさんが反応して、二人同時に話していることがあって.......

怖すぎて怖すぎて、どっちにおヒマ出すかと悩んで、Alexaさんの電源を引っこ抜いたことがあったなぁ.......。

Alexaさんはkindle本を読み上げてくれるからいいところもあるんだけど、割と挙動不審なところもあるので、多少ぼーっとしたところのあるGoogle先生の方が安心感があるなと思っている。

でもね。最近、Alexaさんは、Amazonの配送状況についても答えてくれるので、ちょっと我が家での株が上がっている。

とは言え、うちはホットクックさんもめっちゃおしゃべりなので、色々なデジタル音声が行き交っているので、割とやかましい家になっているかも。

ということで、いぶし銀的存在のカライエさんの、オススメでした〜。


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