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好きと餃子とわたし
「つつむ」というテーマをきいて、浮かんだのは、「餃子」。
と思ったら、今回ほかの記事で、「餃子」をモチーフに書いてあったりして、すげぇな餃子、って思いながら書いてます。
(なにを隠そう、次の満月の記事書こうかな、とページを開いたときに、食べていたのも餃子でした。)
わたしの出身は栃木県で、よく餃子が話題になったり、モチーフになっていたり、像があったり、という環境でした。
でも特別餃子に目を向けている、という感覚もなくて、そんなに餃子あるかなぁ、と思いながら育ちました。
で、やっぱり餃子だったんだ、と気づくのは、大きくなってから。
大学で栃木を出て、別の地域で暮らしていたとき、みんなで焼肉をしようと、地元の子がお肉屋さんに連れて行ってくれました。
ふと
「あれ、ここのお肉屋さんは餃子がないんだね」
とつぶやくと
「お肉屋さんで餃子は売ってないよ」
と返され、
「???」
と思ったのが、最初でした。大いなる衝撃。笑
わたしの家の近所にあるお肉屋さんでは、餃子が包んであってそのまま家で焼けばいい、という状態で売っていて、みんなそういうものだと思っていたのでした。
そこでやっと、「そういうものではない」、ということに気づいて、餃子の存在を感じ始めたのでした。
栃木で暮らしているひと全員ではないかもしれません。
わたしの家だけだったかもしれません。
が、わたしと餃子の関係を振り返っていきたいと思います。
◎家でラーメンが出てくるとき、よく餃子がセットで出てきました
◎餃子とごはん、という組み合わせもあるし、餃子スープになって出てくることもあります
◎お肉屋さんで餃子を買う、というシーンは、特別でもなく、当たり前でした
◎餃子屋さん(餃子しかないお店)があるので、そこの餃子を買ってきて家で焼いて食べる、もいつものことでした
◎なので、いわゆる冷凍食品メーカーの餃子は食べたことがありませんでした
「栃木(宇都宮)=餃子」というイメージがあるからか、家でもよく餃子つくるんでしょ?包むの上手なんでしょ?と言われたりしますが、うちの場合は、家で作ることもあるけれど、例のお肉屋さんで買ってくることも多かったので、しょっちゅう餃子を包んでいた印象はなくて、むしろ、春巻きを包んでいたことのほうがかなり多い気がします。笑
一人暮らしになると、自分で餃子を食べようと思わなければ出てこないので、「あ、餃子食べたいな」という感覚がときどき出てくるようになりました。
そのときに、「あ、餃子、結構食べてたんだ」と、昔を振り返りながら気づいたのでした。
餃子の消費量がどこの県より少なくなったなど、いろんなニュースもあるけれど、好きな餃子屋さんは変わらずあってくれるので、だれかが栃木に行きたいと言ってくれたり、自分が帰ったりしたときに、食べたりしています。
あとは、旅先でも。
浜松に行ったときに浜松餃子を食べましたが、それもとてもおいしかったです。
餃子は餃子でくくられるけれど、浜松餃子(その時食べたやつ)は、浜松餃子として好き。
そういう点では、お店によって味も異なるので、「餃子が好き」は「(〇〇(お店の名前)の)餃子が好き」と、結構好みもいろいろ持っているかもしれません。
かもしれない、じゃないですね、明確にあると思います。
わたしが好きなのは、宇都宮の「正嗣(まさし)」の餃子です。
お店のメニューも、焼餃子と水餃子とごはん、くらいしかなかったと思います。(あとは焼き餃子のテイクアウト、と、冷凍餃子を発送してくれるとかかな)
「みんみん」は買いやすいところにあったりして、栃木にいたころも冷凍餃子を買ってきてよく食べていたので、馴染もあり好きですが、あらためて「正嗣」を食べてみてからは、「正嗣」が好きだなぁと思って、お店に食べに行くようになりました。
でも、どこもたいていおいしいので、あとは好みです。
あそこはうまくない、というより、「わたしは〇〇の餃子が好き」「だから〇〇に食べに行く」という感じ。
餃子の話から、なにかをまとめようと思ってはいませんでしたが、なにはともあれ、自分の好きの解像度があがっていくといいですよね。
漠然と、これが好き、じゃなくて、これのこういうところ、この分野のこれが好き、などなど、そこが細かく自分で認識できるようになると、自分のまわりには、純度高い、自分の「好き」が集まってくるのだろうと思います。
だれかと同じじゃなくていいし。だれかにあわせなくてもいいし。
まるっと包んでくれる餃子にも、いろんな味や種類があり、同じだけ、それを好むひと達がいて、それぞれに「好き」でいいんじゃないかな、なんてことを思っています。
機会があれば、推しの餃子、見つけてみてください!
●はるちゃん