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ウェルビーイング経営を耳にしたら読むnoteその2~心をウェルビーイングにする~

こんな人におススメ

#ウェルビーイング経営を耳にしたら読むnoteその1を読んだ
#ウェルビーイング経営聞いたけどどうしたらいい
#心の健康の社内施策を作りたい
#心の健康を測定したい

このシリーズはこんな記事です。

大手企業→フィットネスベンチャーに転職し、悪戦苦闘しながら未経験の採用/HRを担当する私が、well-beingっておいしいの?状態から学び、推進していった軌跡です。

三部構成でお届け

  1. なぜPERMA理論?

  2. PERMA理論とは?

  3. 測定方法

今回は心、体、社会的の内、心をウェルビーイングにする考え方について説明します。

なぜPERMA理論?

現在ウェルビーイング実現の中で、心の健康づくりの理論で主流になっている考え方の一つがPERMA理論で、セリグマン教授が提唱しものです。

心理学はもともと臨床視点で発展してきた学問のため、うつ病を治すなどのマイナスを0にするという視点で考えられていました。実際に、この理論を提唱したセリグマン教授自身も最初はマイナスを0にすることを研究していました。学習性無力感という理論です。不快な刺激を受け入れ、耐え、避けられる時でも避けようとしないことを学習する心理状態のことを意味しています。
この理論は、どのようにして無力になることを学習し、自分に起こることをコントロールできないと感じるのかを説明しています。
逃げられないような嫌悪的な刺激を繰り返し与えられるとこの無力感が起きるとしています。実際には状況を打破できる力を持っているときでさえ、自分が置かれている状況の結果をコントロールできないと考えるように条件付けられるというものです。

この理論をうつ病に応用し、兵士の心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむを減少させることに成功しました。そしてこの考え方は研修という形で軍隊に導入されていきます。

これらの経験をもとに、人が悲観主義的要素を後天的に学べるのであれば、楽観的(ポジティブ)要素も後天的に学べるのではないかと仮説を立てます。

これにより、心理学にポジティブ心理学というのが誕生し、0→プラスにするいう考え方が心理学に生まれました。2000年ごろの話なのでまだまだ歴史としては浅いものです。ポジティブ心理学はウェルビーイングなどをまさに研究対象としています。そんなポジティブ心理学の父、セリグマン教授が示したのがなにを隠そうPERMA理論です。

提唱者、生みの親が作った理論なので、歴史の浅いこの分野の中では有効的な理論とされています。

PERMA理論とは?

PERMA理論は、セリグマン教授が提唱した、ウェルビーイングを高めるための5つの要素。
要素は、P (Positive Emotion/ポジティブな感情)、E (Engagement/エンゲージメント)、R (Relationships/人間関係)、M (Meaning/人生の意義)、A (Achievement/達成) です。
これらを追求すると、本質的な動機づけを得て、ウェルビーイングの状態に近づくという理論です。

順番に解説していきましょう。

  • P (Positive Emotion/ポジティブな感情)

興味、愛、思いやり、喜び、感謝などの感情です。ポジティブな感情は、ネガティブな感情な悪影響を取り消す作用があると言われています。ありがとうと伝える、楽しかったことを思い出すなどをするとGood。

  • E(Engagement/エンゲージメント)

没頭、没入、夢中、熱中などの目の前のことに完全に集中することを指します。フロー状態とも言われます。
ちょっと雑学ですが、世界にはうつ病がない唯一の民族がいるとされています。それは東アフリカのタンザニアで生活するハッザ族と呼ばれる自給自足の狩猟採集民族です。彼らは、先のことで思い煩わず今を大切にして生きているのが特徴です。収穫時期の心配などしない狩猟採集民族だからというのもありますが、今に視点を向けることでエンゲージメントが高いと想定されます。
また、スポーツ観戦をするだけで幸福度が上がるという研究があるのですが、それも、日々のしがらみを忘れて目の前のスポーツに集中するという意味でフロー状態に入ることでエンゲージメントがあがってると考えられます。実際、早稲田大学の研究室された方に会いに行きましたがその様におっしゃっていました。

  • R (Relationship/人間関係)

人間関係とは、友人、家族、同僚、上司、コミュニティ全体におけるものです。PERMA理論によれば他社からサポートを受ける、愛される、評価されることをさします。いいニュースをシェアしたり、成功を共に喜ぶなど他者に熱心に応対することは幸福度を高めるとされています。

  • M (Meaning/意義)

意義とは人生の目的、意味を持つことです。誰しもが欲しいですよね。教授は有意義な人生とは、自分一人ではない大きなもの組織に所属し、何かに尽くす/奉仕する事だとしています。

  • A(Accomplishment/達成感)

何か目標を達成するなどの達成感です。これはわかりやすいですね。起業する、数字目標達成するなどがあります。達成感なので、達成したという事実ではなく、本人が達成感を感じているかが重要です。ここまで読んでもらいありがとうございます。

測定方法

言ってることは分かるけど、どうやって測るの?そうなんです。大事なのはそこ。測定ができます!

金沢工業大学で無料の測定ツールがこうかいされてます。https://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/wwwr/lab/lps/perma_profiler/perma_profiler_link.html

こんな感じ↓

みなさんは何点でしたか?

基準値としては、平均は5ではなく「6.5-7.9」とのこと。またスコア5以下の低い場合にメンタルヘルス等のケアに配慮検討、逆に9以上で高すぎると過剰適応している場合がありです。以下の点を修正できるかもしれません。
- 特に私が気になる箇所はありませんでした!

自分がどんな状態なのかまず知ることからがスタートです。次は、PERMAの各項目それぞれどう向上させるのかを書こうと思います!

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