一生涯とお金
まずは一生涯に関するデータを見てみます。
何歳まで生きれるのか
平均寿命は男性81歳、女性87歳です(厚生労働省「第22回生命表(完全生命表)」)。
いつまで働くのか
定年退職は60歳としている企業が79.3%と最も多く、次いで65歳が16.4%となっています(厚生労働省「平成29年就労条件総合調査」)。今後、65歳とする企業はさらに増えるでしょう。一方、大学(学部)進学率は53.7%です(文部科学省「令和元年学校基本調査」)。大学院進学、浪人、留年などない場合、22歳で就職して、60歳や65歳で退職するケースが多くなります。
何歳くらいで結婚する人が多いのか
平均初婚年齢は男性31歳、女性29歳です(厚生労働省「人口動態調査 2018年婚姻件数」)。
一生でいくらお金がかかるのか
22歳で就職してから平均初婚年齢で結婚、65歳で退職し平均寿命で亡くなると仮定した場合、総務省「家計調査2019年」をもとに計算するとおよそ3億円弱になります。中でも、食費、住宅購入などの借入金返済で1億円程度を占めます。
一生でどのくらい働くのか
3億円近く稼ぐためにどのくらい働けばいいのでしょうか。一生の労働時間は10万時間弱、年換算(24時間働き続けたとして)で10年強です(総務省「平成28年社会生活基本調査」)。
何をして一日を過ごしているのか
男性の場合、一日平均4.68時間働いています。20歳から64歳までの平日に限ると、一日平均7.7時間を仕事が占めます。平均寿命まで生きると仮定して、一生で何に時間を使っているかに換算してみると、約20年眠り、12年働き、6年間テレビや雑誌を見て、学業以外の学習や自己啓発はわずか200日となります。平均と比べて、何に時間を使っているでしょうか。
お金の使い方で何がわかるのか
今、お金を使っていること、時間を使っていることには、自分が大切にしていること、やるべきと思っていることが表れていると思います。そうでないなら、お金と時間の使い方を変えていく必要があります。何を大切にしたいか問い直して、何にお金を使いたいか、何に時間を使いたいかを考え、お金の計画、ファイナンシャル・プランニングを再設計するのがよいでしょう。
補足
計算に誤りがあればご指摘ください。また、こういった設定で試算したらどうなる?などあればコメントください。