幸福になってよい時代の到来にあなたはどう生きるのか。
社内研修に参加させてもらいました。コンサルタントとしての知識や技術を磨く場です。Well-beingを個々人が実感できる組織づくりに役立つ考え方を学ぶことになりました。これからの時代、私たちは幸せを追求して良いのですね。1世代前の人たちは男が幸せを求めるなんて甘えであるという考え方が強かったです。男は奥歯をかみしめて妻子のために懸命に困難に耐え抜けという価値観が一般的だったのですよね。しかし、最近ではクリエイティブな仕事が求められます。単純労働であれば、嫌々やろうがあまり変わらないかもしれませんが知的生産技術という観点でいくと精神状態というのは極めて重要なのですよね。一説では、幸福な状態では生産性は31%向上、クリエイティビティーは3倍になるという研究成果もあるそうです。このような証拠もそろってきているので、生産性を高めてクリエイティブな仕事をやろうと思うならば、「幸福な精神状態である必要がある」のです。会社もそのような考え方を理解して、先進的な企業ほど従業員の幸福を願い、エンゲージメントを高める取り組みを行っているのですね。苦労話や不幸話を自慢話のように語る時代は終わったということなのでしょうね。働く社員にとっては良い時代になったものだと感謝しかありませんね。このような考え方で組織運営する企業を1社でも多く作りたいと考えるようになりました。単に研修を販売するというよりも、社員の幸福を願う会社を創る仕事なのですね。このような仕事に携われて誇りに思いますね。
幸福学を基礎とした研修プログラムを今後拡販していくことになるわけですが、正直、私自身が幸福になり切ってよいのか不安もありますね。私は苫米地式セルフコーチングの技術に感銘を受けて「やりたいこと」に集中して活動をしてきました。そのため、仕事には前向きで、仕事自体を楽しむことができる状態にはなっています。ただ、心の底から幸福なのか?というと、心にブレーキがかかり「甘えんな」という言葉が聞こえてくるような気がします。どうしても「危機感」は常に持っておいた方が良いという考え方になりますね。危機感こそが、今の自分を否定して新しい自分を受け入れる機会になると考えています。環境は常に変化しているので、自分自身が何も変わらなければ茹で蛙のように死んでしまうという思考が基盤になっています。危機感を基礎とした変革エネルギーが常に心の奥底でマグマのようにぐつぐつと煮えているのですよね。このような危機感が基礎になったからこそ、新しい難問にチャレンジすることができたと思っていますから、真っ向から幸福を基礎とした生き方を受け入れにくいという感覚は正直ありますね。幸福を実感できるためのトレーニング方法は複数学ぶことができたので、実際に自分たちが使ってみて普及させていくしかないですよね。
幸福になるための一つの切り口は、PERMAアプローチですね。これは以前にも私のブログで紹介させてもらいましたが、人間がWell-beingを実感する時には5つのポイントがあるということですね。
P:ポジティブ・エモーション 肯定的感情
E:エンゲージメント 没頭・集中
R:リレーション 関係性
M:ミーニング 意味・意味合い
A:アチーブメント 達成
上記のことを意識して、願望を設定するのですね。私が今ブログを書いているのは、ミーニングのためです。学びがあった時により深く意味を理解したいという願望がブログを書く動機となっています。皆さんに紹介しながら、実は自分の頭の中の整理にもなっているということですね。文章を書いている時には私は執筆にエンゲージメントしていますし、当然ながら「いいね!」がもらえるとポジティブ・エモーションが得られます。ブログにコメントをもらったり、自分自身が仕事で頭の中で整理したことを職場で共有する中で「話がまとまっていて分かりやすいね!」なんて仲間から評価されてリレーションを感じることもあります。仕事の目標達成活動にも良い影響を与えています。つまり、ブログを書いて頭の中を整理して、多くの人たちに情報発信することはPERMAアプローチのすべての観点を包括しているのですね。幸せになれるからブログを書いているということです。これは皆さんが癖づいて習慣化しているものは、良い習慣、悪い習慣に関わらずPERMAの要素があると思います。PERMAというのは幸せになるために必要な観点でもあり、人間が病みつきになって何度も繰り返すものでもあるのですね。だから短期的なハピネスではなくて、持続可能なWell-beingの幸福なのでしょうね。PERMAというのは、幸せになれるので癖になるのですよね。PERMAというのは、依存性の高い習慣を理解する時にも使えます。依存症という言葉があります。タバコなんかが典型的ですが、あれも幸福を得るための行為なんでしょうね。だからこそ、幸福を何度も求めて依存するのですよ。PERMAというのは、それだけ幸福感があって、反復性があって、強力な概念であると言えるわけですね。仕事やプライベートの中で良いPERMAを見つけられると良いですよね。それだけ人生全体が幸福感が高まります。
PERMAは、今自分自身が幸福感を感じていて、持続的に反復的に幸福を得るために習慣されている物事を整理して話をするときには有効ではありますが、いざこれを実践で有効活用するためには、どうすれば良いのでしょうか?このような職場活用・実践応用というのが理論を学んだあとに一番難しいところだと思うのですよね。私が思うに「やりたいこと Want to」をやることだと思います。「やらなければならない Have to」をできるだけ排除して、自分の意欲が増すことにエネルギーを集中することが大切だと思います。やりたいことがやれていれば、人は結果に対して責任を持つことができます。失敗の度に大きな教訓を得ることができますので、だんだんとやりたいことを実現する能力が身についてくるのですね。つまり、PERMAでいうとアチーブメントの得られる確率が上がっていくのですよ。ただ、これをHave toでやっていた場合、行動に持続力がありません。よってアチーブメントが得られる確率が下がってしまったり、アチーブメントできる目標が低くなったりします。そもそもアチーブメントした目標が自分のやりたいことではない場合に達成感を感じて喜びを得られるのかというと私は難しいと思いますね。PERMAを一つでも多く創りたいのであれば、「やりたいことWant to」に集中すべきであると思います。やりたいことをやらないと人生を幸福にすることはできないということをポジティブ心理学で悟るべきですね。
「やりたいことWant to」に集中することが多様なPERMAを作り出すことに繋がるのだとしたら、コーチング理論と相性が良いことが分かります。実践応用を考えた時には、コーチング理論とのセットで考えて補完し合わないと理論を実践に落とし込むことはできないと思いますね。ポジティブ心理学を腹落ちさせて、Well-beingの自覚を受講者に深めていくためには、コーチングが必須となると思いました。もちろん、そこまで深く納得感を得たいと思うかどうかは受講者次第ですけどね。あまり深く人格部分には関わってほしくないという受講者は当然存在しますからね。
コーチングというのはスポーツ選手に向けて行われるものであると誤解されている人が多いですが、人間である以上は基本的に必要なものだと考えています。コーチングの目的は、その人が安心安全に居心地が良い理想的なコンフォートゾーンを現状の外側に作り出すことにある考えています。今あるコンフォートゾーンではなくて、現状の外側にあるコンフォートゾーンを自分の頭で考えながら作り出すというのがポイントなのですよね。コンフォートゾーンというのは快適な空間という意味なので、意訳すると自分が幸せを感じられる環境を作り出すことがコーチングの目的であると言って良いでしょう。コーチングでは、このような現状の外側にある幸福な環境をゴールと言います。このゴールを考えて、一つ一つ実現していくのがコーチングプロセスなのですよね。ポジティブ心理学と非常に相性が良いことがわかります。
コーチングは、受講者の創造性を開発します。人間の脳はクリエイティビティーに満ちています。この存在に気づき、活用していくことが能力開発の一丁目一番地になります。人間の脳は願望を生み出す力と、願望を抑えて現状を維持しようとする力、革新と保守の二つが均衡する形成り立っています。創造性が高まることによって、革新性が増します。現状をより良い方向に変えようとする力が生み出されるのですね。創造性に満ちあふれて、自分の可能性を最大化させることに導けるのがコーチの醍醐味だと言えます。このような考え方をもったコーチと関わっているとだんだんと意識変革が発生します。受講者にある程度考える力が備わっていれば、2~3年くらいで大きな変化を生み出すことができると思います。考える力がない場合は、5年はかかると思いますね。もちろん、小さな意識変革というのは、毎日のレベルで発生していますが大きなパフォーマンスに繋がって、活動のほとんどが「やりたいことWant to」になる状態になるまでに2~5年くらいかかるということですね。これは実体験からそれくらいかかると思います。
「やりたいことWant to」に満ちあふれて行動できている状態を理想としたときに2~5年くらいかかると言いました。月1度のコーチングで、適度に受講者が内省の時間をとっていたとしてそれくらいです。文章を書く習慣がないと意識変革のスピードは遅くなってしまいます。ただ、今は生成AIがあるので、AIと対話しながら内省を深めることができれば、期間はもっと圧縮することができるかもしれません。私の間隔では、ChatGPT4を内省の相手とすれば、意識変革の期間は半分くらいに設定しても可能なのではないかと思います。料金は月20ドルくらいですから、年間3万円くらいの費用は掛かりますが、ChatGPT4は、内省以外でも活用可能になりますのですぐに元が取れると思っています。まずは、自己理解を深める内省にChatGPT4を活用することが重要になってくるでしょう。先ほど意識変革には文章を書く習慣が必要だと伝えましたが、リアクションがないと続きませんからね。SNSに発信することも有効ですが、受講者にブログを書けと勧めるのも商習慣的に難しいので、ChatGPT4と対話することがおすすめですかね。私はChatGPT4と対話しながらも、SNSで学習成果を匿名でも良いので発信したほうが意識変革の度合いは高まっていくと考えています。
このように生成AIを活用しながら、自分自身が最も幸せで在る方向を模索しながら生き抜くことがこれからの時代は必要になってきます。これは簡単なことではないので、コーチングを受ける人が急増しているのです。コーチングを受けることで信念が明確になってきます。創造性も高まります。ある程度、コーチにゴール設定とエフィカシーの高め方を教えてもらってコツを掴めばセルフコーチングすれば良いのです。なので、コーチングを受講する目的は、幸福に生きることなのですが、目標としてはセルフコーチングで自分で意識変革できるようになることが重要ですね。コツさえ掴んでしまえば、わざわざコーチにお願いする必要はありませんからね。セルフコーチングができるようになって、自分でも納得のいくレベルでコーチングの技術が理解できるようになってきたら、今度は他の人の幸福な生き方創りの支援をしてあげてください。このような循環が生まれることで日本社会全体が良くなっていくのだと考えています。
ぜひ、一緒に幸福な世界を創っていきましょう。世界のとらえ方が変わることを約束します。
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