#01 91歳にして「弾丸スケジュール」の講演
91歳にして現役!生涯勉強!あえて最終目標を決めない童門さんの生き方をご紹介します。
※2018年11月発刊COCORO第22号に掲載された内容をもとに4回に分けて掲載します。
歴史小説家の童門冬二さんは1927(昭和2)年10月19日生まれ、先日の誕生日で91歳を迎えた。
作品は、ケネディ大統領や多くの経営者、
リーダーが尊敬する人物として名を挙げる上杉鷹山の、
組織と人間の管理術の要諦を探った『上杉鷹山の経営学』(PHP文庫)、日本の正確な地図を作成した晩熟の男の生涯を描いた歴史小説『伊能忠敬』(河出文庫)、戦国武将の凛々たる生涯を描いた『小説 直江兼続』(集英社文庫)をはじめ、これまでに刊行された書籍数は約700作品(文庫を含む)に及ぶ。
今年の誕生日には、愛知県東海市の東海市芸術劇場で開催された嚶おう鳴めい講座で
「歴史から未来へ ~今、考えなければならないことは」と題して、200人の参加者を前に講演を行った。
この日は、午前中に東京駅を出発。東海市到着後に市の広報課の取材を1本こなしてから休憩をとらずに講演。
講演は原稿もメモもなしで1時間半立ち続け。講演が終わるや夕方には東京に戻るという、「弾丸スケジュール」だった。
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著者プロフィール
童門 冬二 (どうもん ふゆじ)
1927年10月19日、東京生まれ。
東海大学附属旧制中学卒業。海軍少年飛行兵の特攻隊に入隊。
東京都庁に勤務のかたわら創作活動を行う。
都庁では都立大学事務長、広報室課長、企画関係部長、知事秘書、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。
1979年51歳で退職し、作家活動に専念。1960年、『暗い川が手を叩く』で第43回芥川賞候補。
都庁勤務時代の経験をもとに、人間管理と組織管理の在り方を歴史の中に再確認し、小説やノンフィクションの分野に独自の境地を拓いた。
著書は『小説 直江兼続』『小説 吉田松陰』『上杉鷹山の経営学』
『情の管理・知の管理』『恕 日本人の美しい心』
『人生を励ます太宰治の言葉』などのほか、約700点ある。