オストメイト✕トイレ問題
自分で排泄をコントロールできないオストメイトの方たちにとってトイレは大きな課題です。
パウチに溜まった尿や便を自分で処理する必要があります。出て欲しくないときにでることもあるし、パウチの中身がパンパンになり、便や尿が漏れて衣服が汚れてしまうこともあります。
外見でわかりにくいために、多目的トイレを利用しづらかったり、ジロジロ見られたりした経験をしたことも多いようです。私の友達のおじいちゃんもオストメイトになってからは、外出することがめっきり減ったと言っていました。
オストメイトの方は、身体に装着したパウチから排泄物を一般のトイレで処理する際に便座から立ち上がり、それらを便器等に廃棄する際に中腰になります。この体勢だと、排泄物が跳ね返って便座や便器、衣類などを汚してしまう不安等があります。ずっと中腰なのはきっと身体的にもキツいですよね。
オストメイトマークがついている多目的トイレには、ストーマ装具や汚れ物を洗うための「 汚物流し 」、汚れた腹部を洗うことができるお湯の出る「シャワー付水栓金具」などが設けられています。見たことある人もいるかも多いかも?!
私はオストメイトのことを知った後、高速道路のサービスエリアでオストメイトマークを見つけてちょっと感動しました。
調べていくなかで、オストメイトの方を想う気持ちから生まれた「ZA FREE」という商品を知りました。便座の前部を広くすることで便器に着座したままで、スムーズに処理を行えるようです。高齢者の方々や妊婦さん、身体の大きい方々などあらゆる人にとっても使いやすいデザインになっています。こういう商品が開発されて広まることで、暮らしやすい社会になっていったら心温まりますよね~!
【引用:前広便座 ZA FREE(ザフリー)】
障害のある人の行動や社会参加を邪魔している のは、トイレや設備などの物理面のバリアに加え、周囲の人の偏見や差別意識といった心理面のバリアがあると言われています。
ひとりでも多くの人が知ることで良い方向に変わっていくこともあるんじゃないかな~って個人的に思います。
【参考】
ストーマ保有者の困った経験の実態調査報告書,
http://www.siup.jp/database/pdf/stoma_report.pdf
オストメイト - 厚生労働省, https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000120444.pdf
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