ムシラセ『眩く眩む』観劇。
こんばんは。また太りました。
はこです。
先日、ムシラセさんの、『眩く眩む』を観に行きました。
『あちらのお客様からですチケット』というチケットで、無料で観させていただきました。
この作品は、ハラスメントを扱っている部分があり、観る前にアナウンスもありました。
なので、少し構えていました。
もしかしたら、きついな、と感じる方もいるのかもしれません。
でも、私は、重く、まっすぐ、受け止められました。
むしろ、今、この時代に生きるすべての人が観るべきだと思いました。
もちろん、重いシーンばかりではなく、笑える場面もあります。
一人一人のキャラクターの愛らしさが出る場面も。
私はこの作品に出た全てのキャラクターを好きになりました。
客席で見ていて起きる笑い声、もちろんフフフ、となる場面もあります。
正直なことを言うと、「そこで笑うのか。」と、私は笑えないと感じる場面もありました。
それは、笑っている人をマイナスに捉えたとかそう言うわけでは決してなくて。
捉え方、この作品を見た後の感情、考えは一人一人違うから、誰かが間違ってるとか、逆に私が笑えないのが正解とか、そう言うことはないんです。
※以下ネタバレを含みます
セリフを一言一句覚えているわけではありません。
でも私は、登場人物一人一人が必死に生きて、正解がない、世の中の難しい、ごちゃごちゃに交わる線が、舞台上に見えました。
正解がないからといって、目を瞑っていいものではない。でも、それをみることは、なにかを、もしかしたら全てを失うこともある。
顔や名前を知らない、見えない多くの人のために、近くの人間を傷つけていいわけない。
大丈夫大丈夫って笑って言ってた人が、明日になったら消えてしまうことがある。
これだけみれば、大げさ、とかきっとなにも伝わらないけど、この作品まるまる観た時、
今までの自分の言葉、行動が怖くなる。
自分に刺さっている沢山の小さな棘を、私も誰かに向けてしまっていたのではないか。
そんなつもりなくても、無意識でも。
一度刺さった棘は絶対に抜けない。
また、自分に刺さった棘で気付かないうちに血だらけになって。
私の大丈夫は、本当に大丈夫なのか、
考えても考えても、私の中の明確な答えが見つかることもなくて。
劇中は、自分の手元にある鞄を思わず握りしめたり、涙が出てきたり。
私の人生の中で、確実に、必要でありがたい時間を過ごしました。私はこの時間を過ごしたこと、絶対に無駄にしません。
そして、私は演劇が本当に大好きです。
演劇を観る一日は、唯一私が私を好きになってあげられる時間です。
ここまで、すごく重い感じに感想書いちゃったので、申し訳ないのですが、
もっともっと演劇に、気軽に触れて欲しいです!!!
沢山笑える作品もあれば、空想の世界で進む物語、学校、列車の中、たっっくさんの作品が存在します。
私が好きだからと言うことも当然あると思います。
ですが
ハードルが高いとか、演劇好きな人しか楽しめなさそうとか、ちょっとした偏見、分かります。
そう思うのも。
もちろんお金もかかるし、ポンポン行けるものではないかもしれません。
でも、若い世代はチケットが少し安かったり、そう言う工夫もあって、皆さんが思っているより、観やすい環境は整いつつあると思います。
でも、なんとなーく、でいいんです。
私と同じぐらい、もしくはもう少し年下の方に、もっともっと広がって欲しい。
一度観たらきっと分かります。
ぜひ一度、劇場に足を運んでください。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
またここで、お会いできますように。