駐在まえのはなし(2)
(1)の続きです
オリバー「これは、もみじさんに言うべき事かどうかはわからないんだけれど・・・」
私「うん?」
オリバー「たいていのアメリカ人は、みんな親切にしてくれると思う。でも、アメリカ中西部には、日本人をよく思っていない人もたまにいるんだ。」
私「・・・そうなんだ。」
オリバー「日系企業の活躍で仕事を失ってね、生活に苦労したという人は結構いるんだよ。それを、ちょっとでいいから頭の片隅に入れておいて欲しいんだ。」
私「そ、そうなのね。わかった。」
オリバー「あと、限られた期間だからあちこち出かけるかもしれないけれど、豪華な旅行にいった話を、あまり皆のまえとかではしないほうがいいかもね。」
景気のいい会社のお偉いさんならともかく、我が家はしばらくロードトリップしか行けないんじゃないかと(汗)
でも、そんな旅行三昧の日本人をちらほら見てきたって事なんだろうか。
昔、日本製のラジカセがハンマーで叩き壊される動画を見た事がありました。怖いと思ったけれど、自分とはほぼ関係ない、遠い出来事のようにも思っていました。
人種差別が完全に無い、ということは無い。と薄々は感じているけれど。
これから向こう5年住む場所で、わたしたち家族は嫌な思いをする事もあるんでしょうか。
私「楽しみではあるけど、けっこう不安になってきたよ」
オリバー「脅かしてごめんね、でも心配しないでね!フレンドリーな人が多いからね。
そうそう、5年アメリカに暮らしたら、もみじさんも絶対にアメリカ人になるよ!」
アメリカ人になるって本当かいな?!
(´-`).。oO
一体どんな面で、アメリカナイズされるのかしら。
不安もあるけれど、このときオリバーさんと色々話してよかったと思いました。
そして、お別れの時間が近づき、挨拶して別れしました。
次回、私のすっとこどっこいな駐在生活が、まもなく始まります。
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