デュエプレがデュエマになった時
僕らが紡いできた世界
ここまでのデュエプレは紙には存在しなかった世界を切り開いて歩いてきた
紙で強かったデッキへのナーフ、ソシャゲであるが故のゲームテンポの重視、探索という難解な独自ギミックの存在…
それらを下地とし、
更には紙では日の目を見ることが叶わなかったテーマデッキへの優秀なサポートカードや、ゴッドカードなどの特殊なギミック、MRCやツヴァイ、アガピトスなどのあまりにも強力なオリジナルカードによって、
デュエルマスターズとは全く異なる世界であるデュエプレを創り上げてきた
そこには時にユーザーによる天才的な発想から圧倒的に強力なデッキが生まれたり、ネットによって24時間対戦が可能であり、そこに存在するランキングの制度から環境が目まぐるしく変化した。
その中で揉まれて、デッキリストはいとも容易く洗練され、プレイ練度や対面練度がモノをいう世界へと引き込まれた
ここには数多のプレイヤーの時間と努力と研究の成果が結晶として詰まったデッキが存在した
デュエマ界隈とは異なるデュエプレの界隈が存在し、かなり独立した状態でその勢力を維持してきた。そのコミュニティは非常に狡猾で、温情と暖かさに溢れている。
デュエマの到来
しかし、モルトNEXTはデュエプレプレイヤーの予想だにしない勢いでこの世界を制圧した。
紙をやっているプレイヤーにもモルトNEXTを知りたいという者は多い。
デュエプレ民もその劇薬に触れ、理性が破壊される限界まで追い詰められた
紙を当時やっていたデュエマの古豪プレイヤーですら、その魔力に凶暴さを剥き出しにする
このモルトNEXTはデュエマにおいて存在したものと、多少姿形は違えども、完全にモルトNEXTそのものであった。
モルトNEXTが出る前のデュエプレ1年においてはデュエマに存在したゲーム性そのままで、環境が成立していたことはなかった。
必ずデュエプレによって成立した対抗馬であったり、ゲーム性の変容が存在した。
しかし、どうだ。
今のデュエプレではモルトNEXTが猛威を奮い、デッドブラッキオによる5cコントロールがそれを制圧している。
多くのデッキがあるといえども、その中心に存在するのは確実にモルトNEXTだ。
その圧倒的なカードパワーでデュエプレを制圧し、人々の心までをもモルトNEXTの色に染め上げた彼の生き様は、ここから先の世界がデュエプレではなく、デュエマへと繋がっていることを示している
いつもどこかで、デュエプレはデュエマとは違う。
そう意識していたが、これらの2者は我々が好む好まないに関わらずひとつの存在へと昇華しようとしていることだけは確かな事実だ。
これから
この先の世界では多くの人々の思い出に残っているクリーチャー達が多く登場する。それらは非常に強力なカードパワーを持ち、新弾が出るたびに環境はそれらによって制圧されるであろう。
そこには今のデュエプレ民が恋い焦がれる魅惑的で幻想的な世界が存在することはないだろう。