バイクの思考整理

今回のnoteは私自身がバイクを使用していた際の思考を可能な限り言語化することを目的としたものである。多少わかりにくいかもしれないが、何かの参考になれば嬉しい。


使用していた構築

今回のnoteでは私がボルシャックドギラゴンCupで使用していた以下の構築を前提として思考を言語化する


思考分岐とは

各対面の最後に、ゲームプランにゲーム展開がどのように影響しているのかを可視化するための思考分岐を掲載している。

思考分岐の中で取り上げた状況が私のその後の行動に影響を及ぼしていることを示す

今回は実際にどのように思考が変遷したかという部分については未熟ゆえ触れられていない

ただ少なくともそこを支点として思考が分岐するということだけは把握して欲しい。

思考分岐の順番は主に実際の対戦における考慮順を示している。最初の方にある思考分岐のほうが、ゲーム全体に与える影響がより大きくなりやすいということも予め伝えておく。

基本のプラン

トップギア最速ルート

トップギアから駆け抜ける最もオーソドックスなルート

先行であれば相手がクリーチャー初動を設置したならレッドゾーンを、クリーチャー初動がないならZを優先して持つ。

ターボ3がないと動けなくなってしまうことが多いので、1枚は必ずキープする。

単騎ルート

単騎連射マグナムを設置してから攻撃するルート
踏み倒しトリガーが強いデッキを相手する時、またはこちらの動きに時間的猶予があり、相手のトリガーを十分にケアできる時に採用するルート

レッドゾーンは手札に余裕がある時や、これ以上の後続確保が必要でない場合を除いてこのルートではマナ埋めすることが多い。

ターボ3ルート

ターボ3やザマッハを活用してレッドゾーンZなどの目的のカードを高い確率で入手するルート
レッドゾーンZを2回使うことを目指す。

多くのゲームではこのルートを採用することが多い

単騎ルートに組み込まれることも

ドキンダムカウンタールート

先に攻められた際に使用するルート。

かなり強引なリーサルになってしまうため、トリガーのケアが困難。

相手の動き次第ではある程度のことを割り切った上でターボ3プランや単騎プランへ変更されることもある

バイク対面

先手

基本的にはトップギアからの最速ルートを目指す

相手がトップギアを出さなかった場合は単騎ルート+ターボ3ルートの合流を目指す。

その場合は、
2ターン目:トップギア
3ターン目:単騎、トップギア1点
4ターン目:ザマッハ(レッドゾーンZ回収)、単騎1点(勇愛ありそうならトップギアで1点)、マッハ攻撃時侵略で1焼却+2点、残りのクリーチャーでダイレクト

の流れが理想となる。(先手の場合)

レッドゾーンも絡むならば4ターン目の小型1点は不要になるので、革命ゼロトリガーのケアを優先してより多くの打点を残そう

ただし、相手がゼロトリガーを入れていないことが、見えるトリガーの種類から推察するにハッキリ分かり、かつそれらがクリーチャートリガーである場合はトップギアの1点を入れよう。

なぜかというと、最初の1点分のクリーチャートリガーを踏んでもそれは単騎が止めているため、完全に無料の1点だからである。

仮にそこでトップギアがトリガーを踏まなかった場合に大きなメリットが発生するのだ。

4枚の中から1枚を焼却して残り3枚から2枚クリーチャートリガーを出すよりも、3枚の中から1枚を焼却して残り2枚から2枚のクリーチャートリガーを出す方が要求値が遥かに大きいのである。

更にわかりやすく言うならば、同じ枚数のトリガーが埋まっていると仮定するならば、レッドゾーンZでトリガーを焼ける確率はトップギアで1点を入れた後のほうが遥かに高くなるのだ

この考え方はバイクミラーだけでなく全対面で重要になる。このnoteを見に来てくれた方は是非覚えて帰って欲しい。

だが、トップギアしか出せていない時はトップギア1点から入るのかを審議する必要がある

なぜかというと、クロックやホーリーのようなクリーチャートリガーによってトップギアが踏まれてしまうと、次ターンのザマッハが続かなくなってしまうからである。

そのため、ターボ3を絡められない状況であり、手札にザマッハがある場合はトップギアを殴り返されて時間を稼がれないようにする必要があるだろう。

これは相手がクロックを採用している場合に特に注意すべき点である。

後手

また、こちらが後手であり2ターントップギアを成功させた場合は、トリガークリーチャーに加えて相手の4ターンレッドゾーンによる殴り返しという裏目も増える

トップギアがアンタップ状態のままであれば、相手はレッドゾーンを2枚使わなければトップギアを除去できない。

そのため、かなりの確率でトップギアが盤面に残り、後続に繋がるのだ。

どうすれば最も多くの盾を焼却できるかを意識してプレイするのが良いだろう。

相手が先に動いてきた場合に、最もまずいのはレッドゾーンとターボ3である

ターボ3は後続を確保し、レッドゾーンはこちらの軽減を除去してくる

こちらがトップギアを出せていない場合はレッドゾーンZのほうがレッドゾーンより脅威になる

トップギアや単騎が出せているなら
レッドゾーン>ターボ3>Z

出せていないなら
ターボ3>Z>>レッドゾーン

くらいの脅威順である

面白いのはレッドゾーンの評価値の変わりようであるが、小型を出せているならレッドゾーンとターボ3が来なければかなり楽な戦いができる

ターボ3が絡んでいない場合は相手の封印枚数や手札枚数と相談した上でZで1焼却+相手のバイクを除去してその次のターンにザマッハからZを探してリーサルを取ることも考える

相手の手札が潤沢で後続を確保している可能性が高い場合の内、こちらにバイク以外の打点がある場合(ホーリーやトップギアなど)はドキンダムカウンタールートを取り1焼却のみでリーサルを狙う

他に打点がなく、リーサルを組めない場合は相手が後続を引いていないことを祈りながら1焼却を行い、次ターンでマッハなどからドキンダムカウンタールートを取る。

※注:このパターンはレッドエンドを採用している構築だと変化し、レッドエンドを使って相手のバイクに当たりつつ手札を回してZを2回使用するドキンダムカウンタールートになる。

最後に、こちらのトップギアが相手の先3レッドゾーンで除去されてしまったパターンだが、

この場合は相手のトップギアを除去する

それが達成できれば1、2ターン分の猶予が貰えることが多いため、その間に打点を作りリーサルをかける。

このルートにおいて相手にZも絡められて盾を割り切られてしまった場合、またはターボ3で3ドローされてしまった場合はかなり絶望的だ。

盾0だと仮にホーリーが立って、手打ちの鉄拳が使えたとしても追加打点1体で負けてしまう。

ホーリーと鉄拳が揃わなければリタイアして良い

バイク対面の主要な思考分岐

先手後手→各プレイヤーのトップギアの有無→各プレイヤーの単騎の有無→自分の4バイの有無→自分のレッゾZの有無→自分のザマッハの有無→自分のターボ3の有無→自分のレッドゾーンの有無→相手のトリガー構成→相手の封印枚数と手札枚数→自分の禁断の封印枚数→実際に踏んだトリガーで変化した打点計算→相手の上バイクの枚数と構成


デッゾ

先手

この対面ではクリーチャートリガーをケアする重要性が低く、先3で走ることが非常に強力である。

そのため、単騎は基本的にマナ埋めとし、4バイクと上バイクを最優先でキープする。

特に先3のターボ3は最強である

ノートリあるいは数枚のトリガーであることが多いため、トップギアから1点入り、割り切りを優先する

後手

後手の場合、トップギアから繋いで3ターン侵略すると相手のザ・ブラックからの攻撃をもろに受けてしまい、数ターン動けなくなってしまう。

そのため、トップから引いたSAが有効札にできるように4マナ貯めてからのスタートを基本的に行う

レッドゾーンXが絡むと4バイクから封印を飛ばすことができるようになるので、サイコデッゾで殴り返されたとしても相手のデッゾを封印することができ、ゼロフェニへの進化をかなり妨害できる。

それもあるので、レッゾXは基本的に相手の盤面に進化クリーチャーがいる時以外は使わないように心掛ける。これはレッゾXを出してしまうと相手のレッゾXに封印されるため。

最初の侵略を終えた後はトップから引いた下バイクで攻撃を続けて禁断解放を目指す

デッゾ対面の主要な思考分岐

先手後手→トップギアの有無→勇愛除去の有無→ボーン踊りチャージャーの有無→4バイクの有無→上バイクの内訳→相手のトリガー構成→ブラックサイコの有無

5cニュゲ(非天門型)

この対面はデッドブラッキオとジャックアルカディアスが非常に重要。これらの影響を最小限に抑えながらリーサルを目指す

先手

なんの心配もなくトップギアを出せる

トップギアを出した後、相手が後手3ターン目にミラクル2ブーストができそうかを推測し、難しそうなら単騎ルートを取ってジャッカスやデブラのケアをする

ミラクル2ブーストをされてしまいそうならトップギア1点からのバイクで侵略をかけて攻撃する。

これでスパークの影響のほとんどを無視する。

1枚ほど盾が余ったらマッハZで焼き切ってリーサルを取る。

ヴァルハラパラディン採用の可能性がある場合は盾0にした後でもレッゾZが強力になる。超次元のヘブンズヘブンの有無で判断する。

後手

ミラクル2ブーストをされるかどうかでゲーム展開が大きく変わる

されないなら先行と変わらない

されたならデブラをケアしながら詰めることが要求される

基本的に小型から殴り、デブラのトリガーチャンスが最小化されるようにする。

一度走った後に4、5ターン目の単騎設置も有効な動きの1つだ。

ケアしきれないほど盾を増やされてしまったならデブラは持っていないものとして禁断解放によるリーサルを取る。可能ならば単騎を添える

5cニュゲの主要な思考分岐

先手後手→トップギアの有無→2ターン目までの相手のマナ置き→単騎の有無→ジャッカスの有無→4バイクの有無→ミラクル2ブーストの有無→レッドゾーンZの有無→ターボ3の有無→ザマッハの有無→実際の相手のシールドトリガー→デブラの有無→禁断の封印枚数→相手のシールド枚数

5cニュゲ(天門採用型)

先手

単騎ルートを基本的に採用する。

単騎がなかったとしてもターボ3ルートでレッドゾーンZを2回使用できるように動く

天門を踏んでしまっても盾を増やされすぎなければ禁断解放からの貫通が狙えるので諦めない

中盤以降はデブラを可能な限りケアすることを心掛ける

後手

天門型は初動が少ないため、ライフシャワーの動きが存在しないことが多く、後手でも比較的余裕がある。

そのため、後手でも単騎ルートを狙いにいって良い

またZやザマッハは優先的にキープする

相手のブーストトリガーによる天門到達はある程度意識しながら行動する。

5cニュゲ(天門採用型)対面の主要な思考分岐

先手後手→トップギアの有無→単騎の有無→ミラクルの有無→Zの有無→相手のマナ数→相手の残り盾枚数→ザマッハの有無→封印の残り枚数→デブラの有無

白単ミラミラ

先手

基本的に単騎プランを狙う

トップギア→単騎と動いた上で1点詰めておき、ヴィズローザを踏む確率をなるべく下げる

4ターン目にも1点から入れた上で3枚になった盾をZの焼却含めて割り切る。

相手の手札にミラミラが1枚であればここのダイレクトで勝ち

途中でドラゴンズサインを踏んだ場合は盾を0にしたところで一旦攻撃をやめる。

次ターンにドキンダムを解放して単騎ロック+非コマンド3体の盤面で突撃する

後手

先手とは異なり、相手の先5ドラサイや先4ヴィズローザなどの危険があるため、やや余裕がない。相手のマナ置きから多少判断できはする

最速で単騎を設置できない場合はZをなるべく多く使っての突撃になる。

ミラミラも必ず当たる訳ではないため、外れることもある。それを肝に銘じて攻撃すべきタイミングで攻め切る

白単天門対面の主要な思考分岐

先手後手→単騎の有無→レッドゾーンZの有無→ザマッハの有無→相手のマナ置き→トリガーしたカード→非コマンドの打点→ヴィズローザなどで相手が回収したカード→ミラミラの枚数

デイガユニバース

先手

序盤で割り得のトリガーが多数存在するため、さっさと禁断解放の前に殴ってしまいたい。

序盤に4点刻んでからラス盾をZで焼却するのがテンプレだ。

この対面では単騎ルートを積極的には狙わずにターボ3ルートを目指す。

オリオティスジャッジが採用されるケースが多いため、不要な禁断解放も厳禁だ

後手

先手よりちょっと猶予がない程度でやることは変わらない。ただし、ジュヴィラを最速で設置されるルートがあるため、若干レッドゾーンのキープ優先度が上がる。

デイガユニバース対面の思考分岐

トップギアの有無→4バイクの有無→ターボ3の有無→レッドゾーンZの有無→レッドゾーンの有無→相手のジュヴィラ設置の有無→踏んだトリガーの内容→禁断の残り封印枚数

緑単アンチャンス

先手

相手がヤドックを採用しているかどうかで分岐がある。採用している場合は最速で駆け抜けることを目指す。

相手がヤドックを採用していないなら単騎マグナムを設置する。

また、相手のギョギョウケアを目的として、ターボ3→レッドゾーンZの順番で重ねることで2点だけ入れて次ターンに3点入れる動きも検討する。

他の動きとしては小型に殴り返しされて打点が減らないように小型はあえてアンタップの状態で残し、次ターンのリーサルを作る、というものがある。

こちらの動きではギョギョウがなかった場合に備えてラス盾を焼却するZを引っ張りにいけるザマッハかZ本人があると良い。

後手

オチャッピィの影響力が強くなりやすいため単騎の優先度が上がりやすい。

手打ちのギョギョウもなかなかのリスクであるため、2点入れてエンドが通用しない可能性が高くなる

2→3→5のマナカーブからの1点3点1焼却ダイレクトを目指したい。

これを決めるだけで3点相当分のクリーチャートリガーに1点分の呪文トリガーをケアできる

緑単アンチャンス対面の思考分岐

トップギアの有無→単騎マグナムの有無→ヤドックの有無→レッドゾーンZの有無→エウルブッカの有無→ターボ3の有無→禁断の封印枚数の有無

まとめ

レッドゾーンZ、単騎、禁断の3つを私は3種の神器と呼んでおり、これらがバイクの様々な課題に対する効果的なアプローチとなっている。

それらを最大限活用するにはどうすべきかを考えることがバイク使いにとっては何より重要なのだ。

ここに示したのはあくまで一例であり、実際の盤面によってまた取るべき選択肢は変わってくるため、そこらへんは練習あるのみである。
 
ここまでこのやたらと長くなってしまったnoteを読んでいただいた方に大きな感謝を贈る。

それでは


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