26弾ND環境所感

みなさん、26弾は楽しんでますか?

私は最初の1週間でVRを6枚も生成したのでポイントがカツカツになってしまいました。

きちんと遊んだのでその体感と、そこからTier評価をしました。


メタゲーム変遷

初日

デスザロストを投入したボロフ系統を採用しない闇単や、GOD、ベアフガンなどのデッキが初日フィーバーをしていましたが、最初に注目されたデッキは3つです。

緑単サソリス、ヘルボロージア、赤白レッドゾーン

どれも26弾で大幅な強化を受けたデッキ達です。

これらのデッキは有象無象のデッキ達を蹴散らすことのできる圧倒的なデッキパワーを持っていました。

赤白レッドゾーンはオリオティスによるメタとレッドゾーンZによる焼却、8枚体制になった4コスト下バイクやサプライズホールにホーリーなどを積むことで柔軟な攻めを

ヘルボロージアはヴェイダーによるリソース問題の解消とクリーチャー密度を高めるためのホーリーを

サソリスはギョギョウによる盤面制圧を


それぞれ手に入れました

これらの活躍によってメタに弱いGODやギョギョウラグマールやヘルボロージアの受けを突破できないデスザロストやベアフガンなどはその数を減らしていきました

2日目から

環境にいるデッキはわずか1日にして大きく絞られ、それらへのメタデッキや新デッキも現れます

特にメタの対象となったのはサソリスです。

ギョギョウによるロックを回避できる"不滅槍パーフェクト"を扱える、サザン系のデッキや、"メガ・マグマ・ドラゴン"によって有利を主張するモルトNEXT、"英雄奥義バーニング銀河"でボアロパゴスを除去できるモルト王などが台頭してきます。

レッドゾーンもギョギョウを除去呪文でバウンスしてからバイクを出す赤青レッドゾーンの形が産まれます

また、新たな勢力として"デュエにゃん皇帝"を獲得したワルボロフも環境に殴り込んできました。

これらの新規デッキはモルト王以外はサソリスに微不利か五分程度であり、サソリス側が白単に対してゴアラを採用して面処理、早期にビートダウンを仕掛ける、メガマグマにアクセスできずにパゴスを止められずに負けたりなどの要因で、緑単の環境トップを崩すには至りませんでした。

この頃サソリス側ではヘルボロージアをケアする目的で"界王類絶対目ワルド・ブラッキオ"や"獣軍隊シュパック"らを採用する傾向が出ていました。

これを警戒して、クリーチャートリガー主体のヘルボロージアではなく、呪文トリガーの採用がしやすい従来のトリガーロージアに回帰する動きも見られました。

またヘルボロフも環境に参戦しましたが、緑単のリソース回復能力が高すぎる、ハンデスで致命傷を与えられなければどうしようもない、ブロッカーに防御を頼っており緑単の猛攻を防げない、マナ送りがシンプルにきつい、などの理由からそこまで流行することはありませんでした。

一方ワルボロフですが、3ターンスタートが多いため、先手を取れないと非常に苦しく、当初期待されていたほど立ち位置が良かった訳ではありませんでした。

バイクの変化

26弾環境が始まって数日、バイクに変化が起こり始めます。

最初期こそ赤白バイクの数が多かったのですが、準火単や、火単の構築が増えてきたのです。

要因はいくつかあると思いますが、環境に自分以上の速度で殴ってくるデッキが少なくなり、防御性能よりも、メタ除去であったり貫通力が重視されるようになったからでしょう。

実際、それらの構築には"単騎連射マグナム"や"超次元ボルシャック・ホール"、"革命の鉄拳"といったメタ除去であったり、貫通力を高めやすいカードが多く採用されていたのです。

これらの採用によって、レッドゾーンは白単などのデッキに対して有利をつけ、緑単にも戦いやすくなったのです。

環境上位の確定(6/2追記)

6月に入り、環境上位はサソリス、火水バイク、闇単皇帝ワルボロフの3デッキに固定化された。

火水バイクはバイクの安定した攻撃力と、ケアのしにくいクロックによる強力なカウンター性能を兼ね備えた初心者でもとっつきやすいデッキだ。その手軽さからランクマッチでも多く使われることになり、比較的対策しやすいこともあるのでこのデッキをメタる方向性でビッグマナやコントロールは構築を研究することになった。

しかし、プレイヤーの多くが火水バイクを選択する中でもオリオティスが採用できることを皇帝ワルボロフへの強みとして主張する赤白バイクも存在しており、こちらもバイクデッキの対策を更に困難にする要因となった。

一方の皇帝ワルボロフは、3コストスタートが多かった初期から構築を見直し、コスト2のファンキーナイトメアを多めに採用することでビートプランの選択がしやすい方向に進化した。自身の強みである速さを伸ばす形だ。

また、全ハンデスをタイガマイト抜きでも可能にする龍魂宮殿ブラックロの採用が一般的になるなど、構築方面やプレイングが洗練されてきたことによって一定の立ち位置を確保した。また、緑単サソリスに有利をつけるモルト王に対して、このデッキのハンデスが非常によく効くことが判明したことで更に立ち位置は上昇し、それ以外にもサザンなどを含めたTier下位のサソリスに有利を主張しているデッキを食い荒らすポジションとなった。

このように、最速4ターンで全ハンデスを行うデッキが、更に速度方面を意識した構築をするようになったことで、あの最強デッキ、緑単サソリスにも高速化の波が訪れた。

初期のサソリスはジャーベルや未来設計図まで採用して、最速を狙うよりはどちらかというと必要なカードをしっかりサーチした上で5ターン目にボアロパゴスを建設するのが一般的だった。

しかし、火水レッドゾーンや皇帝ワルボロフなどの台頭により、5ターン目にサソリスを出していては勝てないと考えられるようになり、フェアリーライフやナムダエットなどを採用して、4ターン目にボアロパゴスを間に合わせることが重視されるようになっていった。

これらはサザン対面などでも影響し、相手が軽減を十分に並べきる前にニルドナイトラウで勝ちにいきやすくなったなどのメリットがあった。

それ以外にも、初期は削られることも多かったシールドトリガーのエウルブッカが皇帝ワルボロフ対面において、デュエにゃん皇帝の動きを捲る鍵になることから4枚採用がかなり標準的になったことも挙げられる。

このような変遷を経て26弾環境は最初のシーズンが終了する前の段階でTier1と呼べる上位デッキらが4ターン目を基準にしたビッグアクションを仕掛けてくることがとても多くなり、Tier下位のデッキがそれになんとか抗おうとしている印象だ。

また、これらの環境デッキはそれぞれ有効な対策が異なっており、皇帝ワルボロフにはマナ送りが有効だが、緑単サソリスにはあまり有効ではなく、火水バイクには耐久デッキが有効であるが、皇帝ワルボロフやサソリスにはあまり有効でない。など、環境全体を見ることがとても難しくなっているのが現状だ。

一方、上位デッキ同士ではそれらを互いにある程度倒すことができているため、非常に狭い範囲でメタゲームが回っているとも言えるだろう。

高いデッキパワーを持った上位3デッキによるメタゲームを崩し、台風の目になるデッキは現れるのか。
今後のメタゲームに注目したい。

更なるステージ(6/8追記)

環境上位が確定し、更に日が経過したが、環境上位に大きな変化は見られることがなかった。

細かい変化としてはTier上位のデッキ、特にサソリスに対して有利を主張できるベアフガンが、オリオティスの減少によって復活した。

また、20枚近くトリガーを採用したトリガーバイクなるものも出現した。

また、Tier上位の中でも若干の変化があり、それはバイクがデッキの強さとして、サソリスと皇帝ワルボロフに明確に劣ることが確実になったことだ。

バイクの弱点である手札がなくなってしまうと後はトリガー頼みになるという点が皇帝ワルボロフにとっては絶好の餌として認識されたのだ。

パワーラインの異なるブロッカーを複数立てることやゴートゥーヘルの龍解でトリガーケアを可能にしてしまったためである。

また、バイクが走る前にハンデスや学校男で対処できたり、皇帝ワルボロフは2枚コンボであるため、ブレイクしたシールドからリソースを得ることでコンボの再現性が上がってしまうなどの原因もあって、当初有利だと思われていたバイク側が、かなり不利であることが発覚した。

錬度次第で相性差を多少緩和できるといっても、ターボ3やボルシャックホール、ザマッハなどを十分にゲームに絡めて皇帝ワルボ側の要求値を上げることが必要になるなど、厳しい状況だ。

このような背景もあって、使用難易度の関係から母数こそバイクが多いものの、実際の強さで評価すると皇帝ワルボロフと緑単サソリスの2強環境となった。

これによって、基本的にトリガーケア手段を持たない皇帝ワルボロフと環境に多いバイクをターゲットにしたヘルボロージアが環境に復活することとなった。

ヘルボロージアは究極ゲートを採用することによって、盾からクロックと合わせて皇帝ワルボロフのソリティアを咎めるカードを8枚採用できることを新しく主張してきた。緑単のギョギョウやワルドブラッキオにも状況次第では解答になるのも強いポイントだ。

また、ミラーにおいては相手のオリーブオイルを究極ゲートでシールド化できることからそれを巡った駆け引きが発生するようになるなど、デッキとしての旨味を見せつつある。

この週はプレイスアリーナコジロー杯の期間でもあったため、プレイヤー達は環境を真剣に研究し、ランクマッチのレートもシーズン終了1週間前であるにも関わらず1700到達者が既に大量に存在する魔境となった。

6/20時点追記

レッドゾーンCUPはNDでもADでも皇帝ワルボロフが1位を取り、その実力を知らしめた。

環境での勢力は緑単がかなり後退し、皇帝ワルボロフの天下となった。バイクは依然として多く、構築にもそこまで変化は見られなかった。

緑単が後退した理由としては、サザンと天門と台頭が挙げられるだろうか。緑単はこれらのデッキへの勝率が高くなく、バイクもなんだかんだ五分程度であるため、環境的に苦しくなって後退した格好だ。

レッドゾーンCUPの終盤では特にそういったデッキが多く、結果としてそれらに有利な皇帝ワルボロフが最終に多く残ったのだろう。

また、皇帝ワルボロフはGODやベアフガンなどの環境外やTier3に位置するデッキらにもハンデスや学校男などのおかげで戦いやすいため、サソリスと違い、ガンメタデッキを作成されて負ける、ちょっとした意識外の攻撃に沈む、といったことが起こりにくいのだ。

相手に3ターンしか行動させないデッキが最強になるのは当然の話だったのかもしれない。

大会環境を意識するならば、サソリスは非常に優秀なデッキだが、雑多なデッキの多いランクマッチでは不向きなのかもしれない。

トリガーロージアは構築が完成したこともあり、ランクマ用業者デッキとして最終に数名を送り込むこととなった。

大会環境ではデッキ強度の問題から少なくなりやすいバイクだが、ランクマでは効率重視のプレイヤーが多いため、そこを狙い撃ちしたようだ。

7月の大型大会終了までこの環境が続く可能性は高いため、皇帝ワルボの天下として環境が固定されるとみている。

5/30時点のTier評価

Tier1

緑単サソリス

対応幅があまりにも広いために無双を続けています。レッドゾーンカップ終了後に、なんらかの規制を受ける可能性は大いにあります。

白単サザンや白単連鎖、モルト王などが有利をつけているものの、無理対面という程でもない。

Tier2

モルト王
雑多なデッキ群にも闇単がとても多く、緑単にも十分に有利をつけている。レッドゾーンに対してもモルト王で2回バイクに当たってオウギンガ龍解からのヴェロキボアロスを呼び出し、革命2発動可能なドギラゴンやドラゴ大王をヴェロキボアロスから出すなどの方法でトリガーをケアすることができるため、対抗可能。個人的にはおすすめのデッキ

ドラグハートのパワーを発揮して暴れまわっている

赤単レッドゾーン
速度こそ正義と言いたいデッキ。サソリス側もトップギアからのザレッドみたいなことをされるとさすがに厳しいのでそういう点から有利を主張する

革命2をケアできるかなどの練度も影響する

ヘルボロージア
ドラグハートのパワーを発揮しまくるデッキその2
トリガーロージアと呼ばれることが多いが、このデッキはヘルボロフの重要度もかなり高いため、ヘルボロージアである。

ロージアが引けていない、ハンデスで落とされる、などあると、一気に苦しくなってしまうので注意

盾はトリガーロージアほど厚くないため、エンドレスヘブン設置前に押し切られることもしばしば。
ハンデスをうまく使ってロージアまで耐えよう

Tier3

赤白レッドゾーン
オリオティスの刺さりが悪い。緑単が6マナ時に最速サソリスミランダジオザマンでパゴス建築とやられるのを防ぐことはできるが。
ホーリーはワルドブラッキオでケアされてしまうので、あえて手打ちもしやすい普通の呪文スパークをおすすめする。シュパックは知らん

赤青レッドゾーン
緑単に強い…らしい。
ロビーもアリスも使えないというのは不便である。
あまり水文明を採用する強みを活かせていない。

スパークがないため、ブロッカーで固められると突破できない

白単サザン連鎖
ごちゃごちゃになっているため、区別がつかない。
軽減を複数並べての大量展開は強力で、緑単にも有利がついているが、火力除去の多い火単レッドゾーンが重い

闇単皇帝ボロフ
理不尽な全ハンデスコンボを持つが、再現性に欠けるため、この位置だ。また、前環境にいた天門などのハンデスに弱いデッキは自身とヘルボロフで狩り尽くしてしまったため、今一度緑単と向き合うのだが、デッキの強さで大敗することとなった。

闇単ヘルボロフ
ハンデスがしたいならこれだ。
シンプルなコントロールデッキだが、結局どうやってもバイクに負け越したり、緑単にリソースの暴力で押し切られたり、トップのモルキンやモルネクに轢かれてしまい、自分の強みである後半の制圧力を見せられずに負けてしまっている

開拓が進めば日の目を見ることもあるだろう。

モルトNEXT
メガ・マグマ・ドラゴンという新戦力を獲得した。
が、結局レッドゾーンのカモにされてはいる。

ドラゴンのパワーで相手をねじ伏せよう

環境にクリーチャーを主体とするデッキが多いため、メタドラの刺さりも良い

Tier4以下のデッキは省略する

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